授業コード 20066103 クラス 03
科目名 教育研究演習Ⅰ 単位数 2
担当者 光本 弥生 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 実践記録を分析することで何がみえるか
授業の概要 教育・保育の臨床の場では、刻々と過ぎ去る実践を振り返り考察するすべとして、長きにわたり実践記録が重視されてきた。教師や保育者は、子どもと織りなした事実をなるべく詳細に記録しようと試みる。そこで子どもたちや自分自身の何が変化したのか、その意味と指導の妥当性を分析するには客観的事実の記録は不可欠であり、それなしに普遍的意味と課題を明確にしようはない。しかし、一方で実践記録は、限定的・主観的であるところにもその価値がある。実践記録の書き手の主観を前提としながらも、その時代の、その時、その場で、子どもが発した言葉や態度、そして書き手が感じ取った心情や思いは、紛れもない真実である。その真実がその時代時代の既存の枠組みを組み替える手掛かりとなり、日本の教育・保育は前に進んできたともいえる。時代をつくった実践記録やまさに今を生きる広島の教師・保育者たちの実践記録を読み合いながら、一つ一つの実践記録から何か見えてくるのか、協同的に学んでいく。
学習の到達目標 ①実践記録を分析することができる。
②実践記録の意味をとらえ、討議の柱を立てることができる。
③学びが開かれる話し合いの方法について考える。
授業計画 第1回 オリエンテーションー実践記録の紹介と分析方法についてー
第2回 実践記録の分析と討議の柱のたて方
第3回 実践記録の分析
第4回 実践討議
第5回 実践記録の分析を発表する①
第6回 実践記録の分析を発表する②
第7回 実践討議
第8回 実践記録の分析を発表する③
第9回 実践記録の分析を発表する④
第10回 実践討議
第11回 実践記録の分析を発表する⑤
第12回 実践記録の分析を発表する⑥
第13回 実践記録の分析を発表する⑦
第14回 実践討議
第15回 全体総括
授業外学習の課題 実践記録が綴られた時代と地域の教育課題について資料を集め、読み込んでおくこと。
履修上の注意事項 話し合いや討議が活発に展開されるためには、話し手がどのように話すかが大切です。しかし、それ以上に聞き手の姿勢と応答が重要となります。話し手が語りたくなるように、語りやすいように聞くとはどういうことか、語り手が意識していなかった課題を聞き手が顕在化することもあります。また、議論が深まる時、話し手と聞き手との役割転換は頻繁に行われていきます。その授業での話し合いの契機はどこであったか、討議の進展を振り返り次の授業に生かしていきましょう。
成績評価の方法・基準 ①発表(50%)と質疑応答(40%)
②自己評価と相互評価(10%)
テキスト 適宜資料を配布します。
参考文献 学習集団の論争的考察,高田清,溪水社,2017
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業後に振り返りシートを配布します。質問には内容によって授業中あるいは個別に回答します。相談はオフィスアワーを設定しますので活用下さい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部教育学科(演習科目群) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(演習科目群) FHED21101 2017~2019 2・3・4