授業コード 20055309 クラス 09
科目名 人間形成演習 単位数 2
担当者 堀田 哲一郎 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 通常の学校で共に学ぶ教育の実践に学ぶ Learning from the practice of education to learn together at regular schools
授業の概要  「特別支援教育」が求められる時代のなかで、あえて通常の学校で共に学ぶ教育を進めている「みんなの学校」の実践に学ぶ。
 「共に学ぶ教育」が難しくなっている今日の学校が抱える様々な問題について、『5年3組リョウタ組』から学ぶ。
 以前から「共に学ぶ教育」の考えを打ち出していた『兎の眼』の理念に学ぶ。
 各自がテキストを読み込んだ上で、担当者が順番に報告を行い、共同討議を進めるという形をとる。
 随時学外の研究会等への参加の機会を設定する。
学習の到達目標  テキストを読み込み、問題意識を持ち、レジュメを作成し、報告するという一連の流れに習熟すること。常に疑問を持ち、討議に参加できること。
授業計画 第1回 「特別支援教育」を学ぶ動機の確認
映画『みんなの学校』の概要説明
報告計画の策定
第2回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(1)子ども一人ひとりの生活経験が違うから、学び方も違う他
第3回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(2)子どもに学ぶことを忘れて、大失敗! 他
第4回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(3)説教や指導自体が目的の大人には、子どもは決して正直には言わない他
第5回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(4)子どもが必要感を感じて、探し、考え、得たものは、必ず残っていく他
第6回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(5)多様な子どもたちが一緒にいる空気を吸い続けることが重要他
第7回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(6)自分たちで主体的に行動し、考えて修正をし、やってみるのがアクティブ・ラーニング他
第8回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(7)「全校道徳」は答えのない学びをするから、誰かの価値判断などは邪魔他
第9回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(8)教師もまた子どもの学びと同様、間違えたらまた学び直す機会にすればよい他
第10回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(9)枠にはまらない子どもを「ダメな子」だからという烙印を押すことは簡単他
第11回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(10)今学校には悪しき学校文化の断捨離が必要他
第12回 『みんなの学校』に関する報告及び共同討議(11)スキルを与える前に、「ちょうだい」という気持ちを表明できる子を育てる他
第13回 『兎の眼』及び松原高校実態映像視聴による共同討議
第14回 『5年3組リョウタ組』の輪読・意見交換
第15回 3年次演習クラスの顔合わせ
授業外学習の課題  各回の報告者は、テキストを予め念入りに読み込み、レジュメを作成し、準備を行うことが求められる。
 また、それ以外の者も、テキストに必ず目を通してきて、共同討議に備えること。
履修上の注意事項  遅刻・欠席は減点の対象とする。
 この授業は、3年次以降の演習に向けた準備として位置づけられている。報告と共同討議という演習のあり方を体得してほしい。また、常に「疑問」を持ち、積極的に討議に参加してほしい。
成績評価の方法・基準  発表者、質問者としての授業への貢献の平常点によって、総合的に評価する。
テキスト 木村泰子『「みんなの学校」流 自ら学ぶ子の育て方』小学館
参考文献 木村泰子『「みんなの学校」が教えてくれたこと』小学館, 木村泰子他『21世紀を生きる力』水王舎, 木村泰子他『タテマエ抜きの教育論』, 灰谷健次郎『兎の眼』, 石田衣良『5年3組リョウタ組』角川文庫
主な関連科目 特別支援教育概論, 重複・発達障害概論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
Eメール(horitate@gmail.com)にて対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科教育学専攻(自専攻科目) 2011~2015 2・3・4