授業コード 20055000 クラス
科目名 国際社会学A 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 グローバル化と高等教育 (Globalization and higher education)
授業の概要  グローバル化の時代と言われて、すでに久しくなります。グローバル化は、まさに国際社会学の中心的なテーマですが、他方、グローバル化とは何か、という点については専門家の間でも必ずしも合意があるわけではありません。それどころか、大きな意見の隔たりがある場合さえも見受けられます。
 この授業では、グローバル化の中で、近年急激に変貌を遂げている高等教育に焦点を当て、それを詳しく検討することで、逆にグローバル化の全体像に迫ってみようと思います。カギは英語です。特に途上国・中進国における英語の広がりと高等教育の広がりに注目します。その動きが、日本などにも大きく影響しつつあるのです。
 扱うトピックは、教育を中心にしますが、国家から消費まで非常に多岐に渡ります。幅広いトピックに目配りする柔軟な姿勢で授業に臨んでください。
学習の到達目標 グローバル化と高等教育について、社会学の視点から、一定の理解と、批判的な視野を持てるようになること。
授業計画 第1回 おおよそ以下のような内容で授業を進める予定です。ただし、現実の社会の変化や状況の推移により、トピックの内容や順番を入れ替えることがあります。了承してください。
1.導入
第2回 2.国際社会学の紹介、グローバルに考える
第3回 3.高等教育を受けた人材の増加
第4回 4.途上国での高等教育普及
第5回 5.先進国での人口減少、世界的な転換
第6回 6.経済自由化と教育
第7回 7.途上国での新しい教育プログラム
第8回 8.トゥイニングと英語
第9回 9.インターナショナル・プログラム
第10回 10.グローバルなネットワーク
第11回 11.MOOCと英語
第12回 12.「知識社会」化と日本への影響
第13回 13.グローバル化とAI
第14回 14.デジタル・イノヴェーションと限界
第15回 15.まとめ
授業外学習の課題  各自で新聞やインターネットの情報に目を通し、授業内で語られる事柄に関連する具体的な知識を得ることが求められます。毎日こまめにチェックすることが望ましいですが、週に1・2回、図書館ないし情報センターを利用して集中的に調べることもできるでしょう。
 なお、試験とレポートに関連して、文庫または新書サイズの本、1冊を必読課題とする予定です。
履修上の注意事項 特別な予備知識は求めませんが、複雑な現象を考察対象とするために、真剣に取り組むことを求めます。なお、「国際社会学B」も共に履修することが望ましいですが、「A」単独でも理解できるように話をまとめる予定です。

【この科目は、グローバルコース対象科目(2014年度以降生)にもなっています。※ただし、一部の学部・学科では配当されていない場合があります。】
成績評価の方法・基準 授業中に4回程度実施する予定の小レポート(約20%)、映像資料を見た際に記述・提出してもらうカード(約30%)と期末に実施する試験(約50%)を総合して評価を下します。試験はレポート提出で代替する場合があり得ます。なお、積極的な受講者には若干加点します。
テキスト 特に使用しません。ただし、授業中にはほぼ毎回、資料を配布し、授業内容の理解を助けるようにする予定です。
参考文献 参考文献は多数になりますので、講義中、その時々に話すトピックに合わせて、提示します。ただ、以下に提示する文献を読んでおくことは、講義の理解を助けるでしょう。
吉野耕作『英語化するアジア』名古屋大学出版局
OECD編『グローバル化と言語能力』明石書店
ロビン・コーエン&ポール・ケネディ『グローバル・ソシオロジー』(1・2)平凡社。
ジグムント・バウマン『グローバリゼーション』法政大学出版局。
ウルリッヒ・ベック『グローバル化の社会学』国文社。
D・ヘルド、他『グローバル・トランスフォーメーションズ‐政治・経済・文化‐』中央大学出版部。
主な関連科目 国際社会学B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 できるだけ授業中に質問をしてください。質問のための時間を設けますし、質問は歓迎します。積極的に質問する姿勢を期待しています。また、授業の最中にメモを書いて提出してもらいますから、メモの末尾に質問を記してもらっても構いません。ただし、その場合、回答するのは翌週以後になります。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、内線電話等で事前に時間調整をした上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23214 2017~2019 2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED25114 2017~2019 2・3・4