授業コード | 20045402 | クラス | 02 |
科目名 | 犯罪社会学演習A(理論) | 単位数 | 2 |
担当者 | 狩谷 あゆみ | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 社会問題から犯罪について考える |
授業の概要 | かつては、多くの人々が親や先生、周りの視線を内面化することで、自らの行動を制御し、社会的なルールやマナーを身につけてきたが、近年では、防犯カメラやSNSが監視装置としての役割を担うようになってきた。サイバー犯罪やSNSを介したストーカー行為の増加など、犯罪の形態も変化してきたと言われている。しかし、今も昔も変わらないのは、多くの人々が犯罪に興味を持つけれども、自分だけは巻きこまれないと信じていることではないだろうか。犯罪に対する考え方にどのような社会の変化が関連しているのか、事件の背景にはどんな問題が隠されているかを、社会学の視点によって明らかにするのが「犯罪社会学」である。前期は、「ひきこもり」をテーマとした社会問題に関するテキストを使用する。なお、この授業で考えていくのは、「ひきこもり」が犯罪の原因ということではなく、なぜ「ひきこもり」が犯罪の原因として社会的に見なされているのか、そこにどのような問題が隠されているのかという点である。 |
学習の到達目標 | 犯罪社会学の理論を学び、犯罪を社会学的に分析する視角と方法を身につけることを目標とする。また、テキストを解読する力を身につけ、具体的な事例を用いてディスカッションする力を身につけることを目標とする。 |
授業計画 | 第1回 | 授業概要、履修上の注意点、レジュメの作り方、報告の方法などを説明。次回からの報告担当者を決める。 |
第2回 | 犯罪報道に関するドキュメンタリーを使用したディスカッション | |
第3回 | 社会問題と犯罪に関する研究報告(3年次生)およびディスカッション | |
第4回 | ジェンダーと犯罪に関する研究報告(3年次生)およびディスカッション | |
第5回 | 少年犯罪に関する研究報告(3年次生)およびディスカッション | |
第6回 | 第1章「問題意識 フィールドでの経験から」 | |
第7回 | 第2章「「ひきこもり」の社会的文脈」 | |
第8回 | 第3章「自己防衛戦略としての「ひきこもり」」 | |
第9回 | 第4章「自己を語るための語彙の喪失としての「ひきこもり」」 | |
第10回 | 第5章「人生における危機/転機としての「ひきこもり」」 | |
第11回 | 第6章「問うという営みとしての「ひきこもり」」 | |
第12回 | 第7章「生きていくことを覚悟する」 | |
第13回 | 第8章「ひきこもり」再考 | |
第14回 | 社会問題と犯罪に関するドキュメンタリーを使用したディスカッション | |
第15回 | 社会問題と犯罪に関するまとめ |
授業外学習の課題 | *報告担当者は、レジュメを作成し、報告の準備をしておくこと。 *報告担当者以外の学生は、指定した文献を読み、質問、コメントを考え、議論の準備をしておくこと。 *日頃から、自主的に研究テーマに関する調査研究、資料収集を行うこと。 |
履修上の注意事項 | ディスカッション以外の私語は慎むこと。やむをえない理由で欠席する場合は連絡すること。「社会意識論A」を履修することが望ましい。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への取り組み(70%)、小テスト&レポート(30%)によって総合的に判断する。 |
テキスト | 石川良子,2007,『ひきこもりの<ゴール>』青弓社 |
参考文献 | 古賀正義,石川良子,2018,『ひきこもりと家族の社会学』世界思想社 |
主な関連科目 | 「社会学理論」など社会学専門科目、情報処理関連科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中、毎回必ず質問や相談に応じる時間をもうける。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) | - | 2011~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34224 | 2017~2019 | 2・3・4 |