授業コード | 20033200 | クラス | |
科目名 | 社会学情報処理特殊講義Ⅱ | 単位数 | 2 |
担当者 | 広田 ともよ | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 量的調査(アンケート)後のデータ処理 |
授業の概要 | アンケート票を回収した後、それをどのように処理すればよいかを学ぶ。 おおまかに 1)回収票を正しく管理する 2)データ入力 3)集計 4)分析 5)レポート作成 という流れをたどるが、その各段階で、注意すべきポイント、効率の良いやり方・操作方法などを学び、身につけていく。また集計・分析には様々な種類があり、それらの特徴・意味・数値の読み方など統計学的な講義も含めて行う。 主な利用ソフトは一般的な表計算ソフト「Excel」である。 またこの授業で学んだことの総仕上げとして、実際の調査データを使って、各人が興味のあるテーマを決めて、各人の視点から「最終レポート」を作成する。目に見えなかった関連性が明らかになったり、意外な発見があったりして、研究することが楽しいものだと実感するのではないでしょうか。 |
学習の到達目標 | 1.アンケート調査後の基本的な処理が自分でできるようになる。 2.統計的な数値の読み方・その意味を理解できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション |
第2回 | 回収票とデータの管理、行列の考え方 | |
第3回 | いろいろな回答パターンでの入力フォーマットの作り方 | |
第4回 | 効率的な入力方法 フォーマット作りでの工夫 |
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第5回 | 度数分布表 | |
第6回 | グラフの作成 | |
第7回 | 記述統計量に関する数値について(代表値) | |
第8回 | 記述統計量に関する数値について(ばらつき具合) | |
第9回 | 2つの項目間での関係性をみる | |
第10回 | 相関係数(1)散布図と相関係数 | |
第11回 | 相関係数(2)相関係数における注意点、散布図と一般線形モデル 自分のテーマ決め |
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第12回 | 推測統計についての考え方と種類 | |
第13回 | 独立性の検定 | |
第14回 | 報告書の作成(1)集計・分析・検定 | |
第15回 | 報告書の作成(2)前回出力した結果のコメント化、Wordとの連携 |
授業外学習の課題 | 最終レポートは、実際に過去行った調査データのアーカイブの中から、各人が興味のあるテーマ・回答項目を選び、実際に集計・分析を行い、その謎を明らかにするようなレポートを作成します。 毎回の授業で学習した内容が、最終レポートを完成させるのに必要な知識とスキルとなります。聞きなれない用語やあまりやったことのない操作などが出てきますので、毎週必ず自分が授業中にとったノートを見たり、操作を反復練習するなどして「復習」をして下さい。 また、この授業の特徴として、前回の内容が理解できていないと今回の内容が積み上がらないという点があります。不明な点は放置しないで、その都度解消していってください。それが最終レポートをスムーズに完成させるポイントにもなります。そのためにも「復習」が持つ意味は、皆さんの予想以上に大きいものだと理解して、必ず「復習」を欠かさないようにして下さい。 |
履修上の注意事項 | Excelの操作については簡単におさらいしながら授業を進めます。しかし本来この授業はExcelの操作を学習するための科目ではなく、Excelの機能を使ってのデータ処理方法や数値の読み方などを学習するための授業ですので、もし基本操作が不安な人は、事前に自分で1年次に学んだことを思い出して(自力では難しい部分については遠慮なく聞いてください)、確認してから授業に臨むようにしましょう。 |
成績評価の方法・基準 | 平常点20% レポート40% 試験40% |
テキスト | プリント配布。 ※統計学的な講義の際はとくに参考文献の1,2のいずれか1冊を手元に持って授業に臨むことをお薦めします。より理解できると思います。 またExcelの操作に自信がない人は、1年次のExcelの教科書やExcel操作のHow toが書かれたような本を持参することをお薦めします(不明な人は授業の際にでも相談して下さい)。 |
参考文献 | 1『調査データ分析の基礎~JGSSデータとオンライン集計の活用~』岩井紀子・保田時男,2007,有斐閣 2『社会統計学-社会調査のためのデータ分析入門-(学生版)』ボーンシュテット&ノーキ著,海野道郎・中村隆監訳,1992,ハーベスト社 3『社会統計学』片瀬一男編著,2008,放送大学教育振興会 4『講座4 統計グラフ』上田尚一,2003,朝倉書店 |
主な関連科目 | 社会学情報処理II・III、情報処理入門II(情報と分析) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に配布する質問用紙を使用する。授業の前後の時間に対応。後期は火水木が登校日。遠慮なく声をかけてみて下さい。 また毎回出席カード形式で授業の最後にミニレポートのやりとりをしますので、それに書いてもらっても結構です。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) | - | 2011~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学情報処理系科目) | FHHS32202 | 2017~2019 | 2・3・4 |