授業コード 20030700 クラス
科目名 カルチュラル・スタディーズA 単位数 2
担当者 野村 浩也 他 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ゲイ・アイデンティティをめぐる社会学
授業の概要  カルチュラル・スタディーズは、人々が生きる日常や生活世界における様々な問題を対象に、問題解決志向の分析/解釈を行う理論/実践である。
 本講義では、日本のゲイ・バイセクシュアル男性たちの「語り」を取り上げ、異性愛中心の社会の中でセクシュアル・マイノリティがいかに差別と向き合い、文化やアイデンティティを形成してきたのかを見ていく。日常生活の中から紡ぎ出される人々の語りを分析し、理解していく活動を通して、無意識の中に潜む差別を社会学的に分析し、理解する方法の習得をめざす。
学習の到達目標 ① 差別とは何かを理解し、差別の原因を説明することができる。
② 差別の構造を社会学的に分析し、説明することができる。
③ 自らの政治性を問題化し、問題解決の方法を考えることができる。
授業計画 第1回 4/11 ガイダンス:カルチュラル・スタディーズとはどのような学問か
第2回 4/18 ホモフォビアとヘテロセクシズム
第3回 4/25 ホモソーシャルな欲望
第4回 5/9 ホモフォビアとポストコロニアリズム
第5回 5/16 クローゼットの力学
第6回 5/23 カミングアウトの作用
第7回 5/30 メディアが媒介するホモフォビア
第8回 6/6 セクシュアル・ストーリー
第9回 6/13 ゲイ・コミュニティの社会学
第10回 6/20 インターネットとゲイ・コミュニティ
第11回 6/27 同性愛嫌悪の内面化と克服
第12回 7/4 差別とは何か
第13回 7/11 差別の理論
第14回 7/18 新しい世代の語り
第15回 7/25 講義のまとめ
授業外学習の課題 授業の中で紹介する文献を読むこと。また、指示された課題を期限を厳守して提出すること。
履修上の注意事項 授業中の発言や授業への積極的な態度は成績評価に加えるので、授業では積極的に議論に参加し、質問や意見を積極的に発言すること。私語など学習の妨げとなる言動は、減点の対象とするので留意してほしい。なお、授業では「性」に関する事象を取り上げるので、理解した上で受講すること。
成績評価の方法・基準 授業中の発言等30%、授業中に課す課題30%、期末試験40%により総合的に評価する。
テキスト 毎回レジュメを配布します(第12回と第13回を除く)。
参考文献 Altman, Dennis 1971 Homosexual Oppression and Liberation(=岡島克樹・河口和也・風間孝訳 2010『ゲイ・アイデンティティ―抑圧と解放』岩波書店)
風間孝・河口和也・守如子・赤枝加奈子 2018『セクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社
主な関連科目 カルチュラル・スタディーズB、差別問題論、クィア・スタディーズ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談についてはできる限り授業中に対応するが、メールでも受け付ける。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23220 2017~2019 2・3・4