授業コード 20018804 クラス 04
科目名 卒業論文 単位数 8
担当者 増田 尚史 履修期 年間授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 認知心理学に関する卒業論文指導 Graduation Thesis of Cognitive Psychology
授業の概要 基本的に複数の実験を実施して得た実証的データに基づく、オリジナリティ(独自の発想、新たな問題提起)のある認知心理学的な研究論文を作成するための指導を行なう。さらに、卒業論文が、目的、方法、結果、考察、文献などを備え、学術誌に投稿可能な要件を満たす形式となるように指導する。
なお、卒業論文に該当する研究には、以下のようなオリジナリティを有する研究を想定している。
1)一般的な心理学研究:特定の目的と仮説に沿った実験・調査によって収集した行動データに基づく研究
2)追試研究:社会的、文化的、時代的、コホート的差異の検討を目的とした研究
3)計算機シミュレーション研究:人の行動を予測するためのアルゴリズムに関する研究(この研究では、シミュレーションの対象となる行動データを、先行研究から引用してもよい)

なお、「演習」では他の履修者に対してわかりやすくプレゼンテーションを行うことに主眼を置き、「卒業論文」では、卒論研究の目的・方法に関する詳細な指導や、実験/調査データに対する分析方法の指導、および分析結果に関する精緻な吟味を行う。
学習の到達目標 卒業論文の完成・提出
授業計画 第1回 研究全体の計画について
第2回 研究全体の「問題と目的」に関する検討(1)
第3回 研究全体の「問題と目的」に関する検討(2)
第4回 実験1の「問題と目的(仮説)」に関する検討(1)
第5回 実験1の「問題と目的(仮説)」に関する検討(2)
第6回 実験1の「問題と目的(仮説)」に関する検討(3)
第7回 実験1の「方法」に関する検討(1)
第8回 実験1の「方法」に関する検討(2)
第9回 実験1の「方法」に関する検討(3)
第10回 実験1の「結果」に関する検討(1)
第11回 実験1の「結果」に関する検討(2)
第12回 実験1の「結果」に関する検討(3)
第13回 実験1の「考察」に関する検討(1)
第14回 実験1の「考察」に関する検討(2)
第15回 実験1の「考察」に関する検討(3)
授業外学習の課題 卒業研究の準備・実施・データ分析・考察、および卒業論文の作成に、少なくとも300時間の授業外学習を要する。
また、以下のタイム・スケジュールで、卒業論文の草稿の提出を求める。
①仮題目決定時(6月末):実験1の「問題と目的(仮説)、方法」に相当する草稿(第1稿)
②夏季休暇前:実験1の「問題と目的(仮説)、方法、結果」に相当する草稿(第2稿)
③夏季休暇明け:実験1の「問題と目的(仮説)、方法、結果と考察」と実験2の「問題と目的(仮説)、方法」に相当する草稿(第3稿)
④10月末:実験1・2の「問題と目的(仮説)、方法、結果と考察」に相当する草稿(第4稿)
⑤確定題目決定時(11月末):完成稿(第5稿)
履修上の注意事項 ・本授業は集中講義となっているが、特定の期間に開講されるものではなく、各履修者の研究の進捗状況に沿って、年間を通じて不定期に開かれる。具体的には、「演習Ⅲ・Ⅳ」の授業の終了後等に、進捗状況の報告を求め、卒論研究に関する議論を行う。
・履修希望者は、予め担当者と十分に協議すること(未修得の単位が多い学生や、卒業論文の作成に十分な時間をとれないことが危惧される学生には、履修を見合わせるように事前に指導することもある。)
・「演習Ⅲ_04」「演習Ⅳ_04」を必ず修得もしくは履修していること。
成績評価の方法・基準 研究倫理を遵守して収集したデータを適切な統計手法で処理した、オリジナルな研究であることを必要条件とする。論文提出後、論文の完成度(50%)と複数の教員による口頭試問(50%)にもとづいた協議を経て評価する。
テキスト 使用しない。
参考文献 履修者の研究テーマ別に、適宜紹介する。
主な関連科目 「演習Ⅲ_04」「演習Ⅳ_04」「学習・言語心理学」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
事前にアポイントメントを取った上で、質問・相談をすること。
電話:082-830-1202(直通)もしくは内線3220
電子メール:hmasuda@shudo-u.ac.jp
場所は、質問・相談の内容によって,協創館8410教室もしくは3号館2階面談スペースとする。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(自専攻科目) 2011~2016 4