授業コード | 20017502 | クラス | 02 |
科目名 | ゼミナールⅠ | 単位数 | 2 |
担当者 | 市川 薫 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 20世紀初頭のイギリス(短編)小説 |
授業の概要 | 20世紀初頭のイギリスの短編小説を読むことが授業の柱。ゼミナールDと併せて4作品(以上)を読むが、それぞれの作品が示唆している人間観や時代認識をしっかり読み取るよう努力してほしい。また、それらがどのような小説技法によって表現されているかについても考えてほしい。授業では訳読が中心。ひとり一頁程度を割り当てるので。担当者は、発表用プリントを用意し、文法や語義の説明を行いながら、訳文を提示する。その後、全員でそれをチェックし、訳を確定して次に進む。1回の授業で3頁を目安に進める。ひとつの短編を読み終えた段階で感想レポートを提出していただく。もちろん、レポートの書き方についても指導する。 ゼミナールの中心はゼミ生による「発表」です。英語をしっかり読むことは当然のこととして、ハンドアウトの作成についても試行錯誤を繰り返し、回を重ねるごとに良い発表になるよう心掛けてください。 |
学習の到達目標 | (1)文学作品を通して20世紀初頭のイギリス及びヨーロッパがどのような時代であったかを知る。 (2)英文を正確に理解し、理解した内容を日本語として通用する訳文として提示できるようになること。 (3)小説を読み、論じるための視座を知ること。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション、発表の方法、レポートの書き方、などこの授業の進め方及び目標の説明。 |
第2回 | The Story of the Siren 読解演習(1)Exposition *おそらくゼミ生にとっては難解な作品だと思うので、しっかり時間をかけて予習をしてほしい。 |
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第3回 | The Story of the Siren 読解演習(2)Complication, 1st | |
第4回 | The Story of the Siren 読解演習(3)Complication, 2nd Stage | |
第5回 | The Story of the Siren 読解演習(4)Complication, 3rd Stage | |
第6回 | The Story of the Siren 読解演習(5)Climax and Denouement The Fly についての批評論文輪読 |
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第7回 | The Story of the Sirenについての批評論文輪読 | |
第8回 | The Fly 読解演習(1)Exposition | |
第9回 | The Fly 読解演習(2)Complication, 1st Stage *The Story of the Sirenについてのレポート提出 |
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第10回 | The Fly 読解演習(3)Complication, 2nd Stage | |
第11回 | The Fly 読解演習(4)Climax and Denouement | |
第12回 | The Story of the Sirenに関するレポート返却、講評 *レポート、論文の書き方について解説。図書館利用についての現場で説明する。 |
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第13回 | The Flyに関する批評論文輪読 | |
第14回 | 20世紀初頭のイギリス及びヨーロッパについての解説をビデオを使いながら行う。 | |
第15回 | これまでのReview。夏休みに向けての課題提示。 *The Flyにについてのレポート提出。 |
授業外学習の課題 | 予習・復習には最低2時間必要。内容をしっかり読み込み、辞書・事典類を徹底的に調べて訳文を作ること。発表担当の場合はもちろんそれ以上必要。ほかに、第一次世界大戦に関するまとめレポート、と長編小説に関するレポートを作成する。 |
履修上の注意事項 | ①英語を「きちんと」読み、それを日本語にすることを授業の中心に据えるので、そのことをしっかり理解しておいてください。 ②「きちんと」とは、語義や語法・文法的事項、あるいは文章の背景にある諸情報を徹底的に調べながら英文を理解し、理解した内容をできるだけ自然な日本語に移す作業を意味します。 ③与えられた課題をしっかりこなすこと。出席していてもそれができていなければ、不合格とします。 ④以上のことを踏まえ、このゼミでは「家(図書館)で泣いて、教室で笑う」をモットーにしています。 ⑤上記のことができれば、楽しく達成感のあるゼミだと思います。 ⑥いかなる理由があっても欠席は4回までとする。 (病気、交通機関の乱れ、冠婚葬祭等、一切の事情を含める。) 10分以上の遅刻も欠席として扱う。 |
成績評価の方法・基準 | 授業中の発表及び積極性(35%)、レポート2本(35%)、英語試験(30%)担当日の無断欠席はマイナス25点とします。つまり、これを2度行うとその段階で不合格となります。 |
テキスト | 佐久間康夫他『概説 イギリス文化史』(ミネルヴァ書房) 同書は「英米の言語文化Ⅰ(イギリスの歴史と文化)」のテキストでもある。 |
参考文献 | 木村靖二著『第一次世界大戦』(ちくま新書) 別宮暖朗著『第一次世界大戦はなぜ始まったのか』(文春文庫) 山上正太郎著『第一次世界大戦』(講談社学術文庫) ジャン・ジャック・ベッケール著、幸田礼雅訳『第一次世界大戦』(文庫クセジュ) 津久井良充・市川薫編著『<わたし>の境界―二〇世紀イギリス小説にみる主体の所在』、鷹書房弓プレス 津久井良充・市川薫編著『<平和>を探る言葉たち―20世紀イギリス小説にみる戦争の表象』、鷹書房弓プレス 平野敬一郎著『本の読み方ースロー・リーディングの実践』、『小説の読み方』、いずれもPHP選書 トーマス・C・フォスター『大学教授のように小説を読む方法』、白水社。 筒井正明『本格派のための「英文解釈」道場』、大修館。 安西徹雄著『英文翻訳術』、ちくま学芸文庫。 |
主な関連科目 | 英米の言語文化Ⅰ~Ⅳ、翻訳研究Ⅰ、Ⅱ 英米の言語文化Ⅰ(イギリスの歴史と文化)および英米の言語文化Ⅱ(イギリスの歴史)を未履修の学生は必ず履修すること。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問などは直接、あるいはメールでお尋ねください。電話番号やアドレスは最初の授業のときにお伝えします。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部英語英文学科(専攻科目) | - | 2011~2016 | 3・4 |