授業コード | 20011300 | クラス | |
科目名 | 東洋史概論Ⅰ | 単位数 | 2 |
担当者 | 津坂 貢政 他 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 中国・イスラム世界・中央ユーラシア世界の歴史 |
授業の概要 | この科目は、社会科の教員免許などの資格を取得しようとする学生を対象とするとともに、アジアの各地域の国家と社会に興味がある学生も対象とします。 (オムニバス方式/全15回) (津坂貢政/10回) 我々は中国に対して極めて皮相的で画一的なイメージを先行させがちです。広大な「中国」は、多くの民族、複雑な環境、多様な文化を内包しており、そこには我々を引きつけてやまない魅力と、日本との関わりをはじめ、様々なことを考えさせてくれるきっかけがあります。 この科目では、紀元前2000年ごろから現代に至るまで、中国がたどってきた履歴を通史的にながめ、今日の中国がどのような歴史的土壌の上に成立した国であるかを考えます。概説にありがちな、文字資料からの知見をもとにした平板な叙述にならないために、この科目では、各地に保存されている文物や考古学調査によって新たに発掘されたモノ資料も積極的に利用しながら、各時代の特色をより具体的に把握することに努めます。 (宇野伸浩/5回) アジアを構成する地域の中で、中国以外に世界史上大きな影響を与えた地域は、イスラム世界と中央ユーラシア世界です。イスラム史として、ムハンマドのイスラム教創始、近世のオスマン朝・サファビー朝・ムガール朝の鼎立をとりあげます。一方、中央ユーラシア世界の遊牧民は、歴史上、国家形成、都市地域・文明地域の支配を繰り返してきました。その事例として、匈奴と突厥、遼、モンゴル帝国をとりあげます。東アジアと西アジアを視野に入れたマクロな視点からユーラシアの歴史を把握することに努めます。 |
学習の到達目標 | 1.中国を通史的に理解するとともにイスラム世界・中央ユーラシア世界の歴史を概観する。 2.1を踏まえて、現在の中国を多角的に見て複眼的に考える力、マクロな視点からユーラシアの歴史を考える力を身に付ける。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンスと概要説明 |
第2回 | 「中国」とは?―民族・風土・環境からみた中国の特性(担当:津坂貢政) | |
第3回 | 春秋戦国、秦・漢時代―邑制国家から領域国家への展開(担当:津坂貢政) | |
第4回 | 魏晋南北朝時代―三国あるいは南北の地域的文化の差異(担当:津坂貢政) | |
第5回 | 隋・唐時代―多民族王朝の成立とその崩壊(担当:津坂貢政) | |
第6回 | 宋朝と西夏・遼・金―科挙制度の導入と士大夫社会(担当:津坂貢政) | |
第7回 | 明朝の建国 洪武帝と永楽帝の治世―朝貢と海禁政策(担当:津坂貢政) | |
第8回 | 清朝の盛世 康煕・雍正・乾隆帝―女真族による「中華」の統治(担当:津坂貢政) | |
第9回 | 王朝時代の終焉と「革命」―孫文から蒋介石 中華民国の変遷(担当:津坂貢政 | |
第10回 | 太平洋戦争と中華人民共和国の建国、まとめ(担当:津坂貢政) | |
第11回 | 遊牧国家としての匈奴と突厥と遼(担当:宇野伸浩) | |
第12回 | ムハンマドによるイスラム教創始(担当:宇野伸浩) | |
第13回 | 世界帝国としてのモンゴル帝国(担当:宇野伸浩) | |
第14回 | オスマン朝とサファビー朝とムガール朝の近世イスラム王朝(担当:宇野伸浩) | |
第15回 | 試験解説、小テスト(担当:宇野伸浩) |
授業外学習の課題 | 各回の授業中に、次回の授業の内容にかかわる簡単な資料を渡しますので、それを読んできて下さい。それをもとに疑問点を整理して、授業の中で質問してもらってもかまいません。 |
履修上の注意事項 | より意欲的・効率的に授業に参加してもらうためにも、「参考文献」に掲げる書籍ないしは手近にある中国史の概説書をざっと一読しておくことをすすめます。なお、教養科目「東洋史」とは内容が一部似通うところもあるので、双方の重複履修は避けることをすすめます。 |
成績評価の方法・基準 | 小テストと定期試験(100%:津坂担当分70%、宇野担当分30%)よって総合的に評価する。 |
テキスト | 毎回の授業で参考プリントを配布します。 |
参考文献 | ○尾形勇・岸本美緒編『新版世界各国史3 中国史』山川出版社、1998年 ○礪波護ら『中国の歴史』全12巻、講談社 ○愛宕元ら『中国の歴史』上・下、昭和堂、2005年 ○『興亡の世界史』05巻、06巻、10巻、講談社、2006~2008年 ○杉山正明『遊牧民から見た世界史』日本経済新聞社、1997年 ○杉山正明『大モンゴルの世界』角川書店、1992年 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
毎回、授業の最後にワークシートを配布し簡単に質問や感想を書いてもらいます。次週の授業の冒頭で、それに対する応答をします。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部教育学科(教職専門科目群) | - | 2016~2016 | 1・2・3・4 |
人文学部教育学科(教職専門科目群) | FHED14305 | 2017~2019 | 1・2・3・4 |
法学部法律学科 | - | 2007~2010 | 1・2・3・4 |
法学部法律学科 | - | 2012~2016 | 1・2・3・4 |
法学部法律学科 | FHED14305 | 2017~2017 | 1・2・3・4 |
法学部法律学科(学部関連科目) | FLLA11007 | 2018~2019 | 1・2・3・4 |
法学部国際政治学科(G群) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
法学部国際政治学科(G群) | FLIP10707 | 2017~2017 | 1・2・3・4 |
国際コミュニティ学部国際政治学科(学部関連科目) | FGGP11003 | 2018~2019 | 1・2・3・4 |
国際コミュニティ学部地域行政学科(学部関連科目) | FGRA11003 | 2018~2019 | 1・2・3・4 |