授業コード 20008800 クラス
科目名 教育文化史Ⅱ 単位数 2
担当者 森川 潤 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 欧化主義と伝統主義の相剋のなかの日本の教育の展開
授業の概要  日本の教育は、対外的な交渉を契機とした異文化圏の教育の受容と変容を繰り返しながら展開する。日本の教育の歴史的展開をたどるばあい、比較史的な視点からアプローチする必要がある。日本の教育は、古代以来、東アジア文化圏の中国の影響のもとで育まれ、江戸後期以降、明治期および第二次世界大戦後は欧米諸国の強い影響のもとにおかれる。先進文化圏の教育を受容する過程においては、神仏習合にみられるように、伝統的な教育の基盤のうえに、先進文化圏の教育を受け入れるという姿勢が顕著にみられる。その過程においては、明治10年代はじめに生起した徳育論争にみられるような欧化主義と儒教主義(国粋主義)の対立も生じる。本講義では、欧化主義と国粋主義の相剋という観点から、日本の教育の歴史的展開をあとづける。
学習の到達目標  日本の教育の歴史を西欧諸国との交渉という視点から理解する。
授業計画 第1回 序章 講義の課題と概要
第2回 第1章 王政復古期 大学構想
第3回 第2章 文明開化
 第1節 学制1 初等教育
第4回 第2章 文明開化
 第2節 学制2 中・高等教育
第5回 第2章 文明開化
 第3節 欧化主義の思想
第6回 第3章 国家主義の時代
 第1節 教学聖旨・改正教育令
第7回 第3章 国家主義の時代
 第2節 明治十四年の政変
第8回 第3章 国家主義の時代
 第3節 森有礼の国家主義的教育
第9回 第3章 国家主義の時代
 第4節 大日本帝国憲法・教育勅語
第10回 第4章 軍国主義への途 臨時教育会議・文政審議会
第11回 第5章 戦争と教育
 第1節 青年学校
第12回 第5章 戦争と教育
 第2節 国民学校
第13回 第6章 戦後
 第1節 占領下の教育
第14回 第6章 戦後
 第2節 講和独立後の教育
第15回 終章 現代教育へのまなざし
授業外学習の課題  本講義は、日本史や西洋史の学習を前提とする。講義の前後に必要な知識をおぎなう必要がある。
履修上の注意事項 ①受講生があらかじめ日本史・西洋史を学習していることを前提として講義をすすめる。
②講義中の私語は厳禁とする。
成績評価の方法・基準 ①すべて授業に出席した受講生を成績評価の対象とする。特別な事情があるばあいには、事情を勘案するが、少なくとも3分の2回以上出席しなければ、成績評価の対象にはならない。
②定期試験90%、講義時間中や講義時間外に課した小試験やレポート10%の割合で評価する。
テキスト ①使用しない。
②毎回、レジュメを配布する。
参考文献 必要に応じて文献、資料等を提示する。
主な関連科目 教育文化史Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談があれば、随時おうじる。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(他学科及び他専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(自専攻科目) 2011~2015 2・3・4