授業コード 10035600 クラス
科目名 B群特殊講義(商店街概論) 単位数 2
担当者 川原 直毅 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 地域商店街の現状と課題
授業の概要  大店法廃止から大店立地法へ移行して以降、わが国の商店街は全国的に疲弊している。その最大の原因は郊外型SCの進出と消費者購買行動の変化、インターネットの急速な普及によってリアル店舗を利用しなくなったことが挙げられる。また、少子高齢化問題、商店街の後継者不足も同様である。商店街の衰退は地域経済・社会問題として取り上げられる。そこで、この授業では、全国各地の商店街の事例(成功事例・失敗事例)から、わが国商店街の実態を知り、商店街が地域で果たす役割、現実的な課題について、また、どのように取り組めばよいのかについて学ぶことを目的とする。

講義担当者はこれまで商店街の実態調査を行ってきており、また、経済産業省の商店街活性化評価事業の委員長を務めており、商店街が抱える問題、活性化策など、直接的アドバイスが出来る。この授業では広島県内の地域商店街振興組合の理事、事務局長などを迎えて実践的に学ぶ。
学習の到達目標 地域商店が抱える問題点が分かる。
学生自ら主体的なアクションを起こせる。
地域活性化とは何かについて生べる。
アクションプランを作成することが出来る。
空き店舗対策、学生の起業などを実際に考える一助となる。
授業計画 第1回 わが国の商店街について、その概要を知る。
第2回 商店街を形成する業種・業態について
第3回 商業統計・各種統計から見るわが国商店街の実態
第4回 ~商店街事例研究1~横川商店街振興組合 星野哲郎理事
地域商店街が抱える問題点
第5回 商店街と競合関係にあったGMS業態
第6回 ~事例研究2~呉本通り商店街振興組合 花房 薫 事務局長
第7回 商店街保護の法律と法規制
第8回 大都市の商店街と地方都市の商店街の差とは
第9回 法律改正後の商店街と衰退要因について
第10回 郊外型SCの台頭と業態間競争を踏まえて
第11回 新業態が商店街に与えた影響について
第12回 商店街衰退要因について(後継者問題、都市の活力など)
第13回 地方創生の一環としての商店街の在り方
第14回 事例研究3~広島本通り商店街振興組合 渡邊敏明事務局長
第15回 商店街活性化について考える
授業外学習の課題 私たちが生活している住居の近くには必ず商業施設があり、その周辺には商店街があります。かつては栄えていた商店街も郊外対型SCによって衰退しているかもしれません。また、近年、インターネットの急速な普及によって家に居ながら買い物が出来るようになりました。しかし、高齢者などは直ぐにインターネットを使えるとは限りませんし、身近に買い物場所が無ければ買い物弱者・難民となります。また、若者は特に商店街を利用しません。何故でしょうか。品揃え、店構え、接客、取扱商品など、様々な要因が考えられます。身近な商店街を歩いてみて気付きを調べてみましょう。授業で配布したレジュメに沿って必ず復習して下さい。各授業内容によって復習内も異なりますが、最低でも90分程度は復習に当てましょう。
履修上の注意事項 この授業はPBL型授業です。自主的に学ぶことが前提条件です。そのため、授業中でも質疑応答の時間を取ります。豊富な事例によって商店街について、あらゆることを学んで欲しいと思います。授業中の私語、スマホ、携帯電話の操作は一切禁止します。このルールを守れない学生は授業拒否と見なし、当該試験は受けることが出来ません。また、授業中の帽子、サングラスは特別の理由が無い限り、取りましょう。
成績評価の方法・基準 定期試験70%、ミニレポート・課題30%によって評価します。
テキスト シラバスに沿ってレジュメを配布します。また、必要な資料は適宜配布します。
参考文献 小川雅人編(2017)『商店街機能とまちづくり』創風社
矢作敏彦編(2017)『地域商業の底力を探る』白桃社
主な関連科目 商学概論、地域商業論、地域産業論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中は常に質疑応答の時間です。分からない場合はその場で訊きましょう。
オフィスアワーは設けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(B群) 2011~2016 2・3・4
商学部経営学科(B群) 2011~2016 2・3・4