授業コード 10010400 クラス
科目名 交通概論 単位数 2
担当者 橘 洋介 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 交通概論 Transport economics and policy
授業の概要 私たちの社会活動は、ヒトやモノの移動を抜きにしては成立しません。そして、社会の発展は交通の発展に大きく依存してきたと言っても過言ではありません。しかし一方で、現在の社会の姿と交通の姿は複雑であり、交通が社会に与える影響を正しく読み解くことは必ずしも容易ではありません。
そこで本講義では、私たちが直接・間接にふれあっている交通の姿を体系的に整理し、私たちの社会と交通のかかわりを正しく理解すること、そして私たちの社会が抱える交通問題を明らかにし、その改善の方法について考えることを目的として講義を行います。そのために、様々な交通手段の「現在の姿をとらえる」視点と、交通を「分析」する視点を養ってもらいます。特に近年では、行き過ぎた市場化に対する批判も高まっていますので、交通を題材として政府と市場(民間)のかかわりについても理解を深めてもらいます。
学習の到達目標 様々な交通の姿を効率性の視点で正しく捉えることができるようになる。
交通の姿を正しく捉えた上で、問題点を正確に認識できるようになる。
その問題点に対する解決策の意義と限界を理解する。
授業計画 第1回 社会活動と交通
第2回 交通サービスの性質
第3回 鉄道:都市の旅客交通サービス
第4回 バス・タクシー:都市・地方の旅客交通サービス
第5回 航空・新幹線:都市間旅客交通サービス
第6回 貨物輸送:物流
第7回 道路:インフラ整備
第8回 土地(立地)と交通
第9回 交通の経済分析の準備
第10回 交通手段選択問題:交通の需要分析
第11回 交通手段と費用特性:交通の費用分析
第12回 参入規制と運賃・料金規制
第13回 既存の規制・規制緩和の限界と新しい制度設計
第14回 少子高齢社会・人口減時代の交通政策
第15回 新技術と交通
授業外学習の課題 交通問題は身近ゆえに、ともすれば見逃しがちですので、新聞やTV・ネットニュースなどに気を配ってみてください。そして、新聞やTV・ネットニュースの論じている内容が本当に妥当なのか、よく考えてみてください。日々、経済面を20~30分程度、熟読することをお勧めします。また、授業後に授業内容に類する現実の事例を新聞やネット記事等で探してみて下さい(1時間程度)。
履修上の注意事項 経済学については講義中に補足を行いますが、自分でも復習等を試みておいてください。積み重ねが大切ですので、分からないことは授業中か授業後すぐに確認しておきましょう。また、授業中の私語や携帯電話等の使用については厳しく対処します。
成績評価の方法・基準 評価は試験によって行います。
テキスト 特に使用しません。
参考文献 『交通経済のエッセンス』 田邉勝巳(著) 有斐閣
『交通経済学』 山内弘隆、竹内健蔵(著)有斐閣アルマ
主な関連科目 現代経済入門Ⅰ、国際交通論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中もしくは授業終了時に受け付けます。
研究室でも受け付けますが、訪ねてくる前にメールでアポイントメントを取ってください。アドレスは授業初回にお伝えします。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(B群) 2011~2016 2・3・4
商学部経営学科(E群) 2011~2016 2・3・4
法学部国際政治学科(F群) 2011~2016 3・4
法学部国際政治学科(F群) FLIP30611 2017~2017 3・4
人間環境学部人間環境学科(関連科目) 2011~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(関連科目) FHES28101 2017~2017 2・3・4