授業コード 10009700 クラス
科目名 ブランド戦略 単位数 2
担当者 川原 直毅 他 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 マーケティングにおけるブランドの重要性(Importance of Brand Strategy in Marketing)
授業の概要 消費者の個性化、多様化がいちだんと進むなか、マーケティング活動において顧客満足(Customer Satisfaction)、顧客との関係性がとりわけ重要視されるようになった。これまでの顧客重視からさらに顧客管理が企業価値の創造に繋がるという観点からブランドが果たす役割、ブランディング、ブランド構築、さらにブランド戦略そのものが今日的課題となってきた。ブランドと聞くと、一般的にヨーロッパのラグジュアリー・高級ブランドなどを連想するが、ブランドとは単にそられの製品を指すのではなく、企業名、製品・商品名、サービスなど広く含む。この点、誤解を招くのもブランドの特徴でもある。
そこでこの講義では、そもそもブランドとは何か。ブランドの意図するするところ、その果たす役割は何か。マーケティング活動において、なぜブランド戦略が必要なのか。企業経営の持続的利益創出のために不可欠なブランド価値とは何か。そして、顧客とブランドの関わりについて事例から学ぶ。
講義担当者は、これまで東レ㈱、三菱化学など大手企業の他、中小企業の新商品開発を手掛けており、商品企画からプロトタイプ、ブランディングまで一貫して行った実績がある。また、この講義では、3名の実務家による講義を予定している。
学習の到達目標 そもそもブランドとは何かが明確に理解できる。
商品やサービスなど、今後の商品やサービスの視点が変わる。
商品価値、ブランド価値の違いが分かる。
ブランドを含めた知的財産権などの重要性が理解できる。
事例からそのブランドの本質が理解できる。
授業計画 第1回 ブランドと私たちの生活の関わりについて(企業名、製品名、サービスなど事例を紹介)
第2回 そもそもブランドとは何か(ブランドの正しい認識と誤解)
ブランドの種類、ブランドの特徴
第3回 ルイ・ヴィトンのブランド戦略と知的財産について
ゲストスピーカー:ルイ・ヴィトン ジャパン㈱藤原宏成氏
第4回 ブランドの起源と史的展開
コカ・コーラなどの事例に学ぶ
第5回 ブランド要素について(1)~ブランド要素の種類と役割~
第6回 ブランド要素について(2)~ブランド要素が消費者に与える影響~
第7回 ブランドの意図するところは何か(ブランドが注目される理由)
第8回 ブランドとマーケティング戦略の関係
ゲストスピーカー:A.T MARKETING SOLUTION 高田敦史氏
~LEXUS・ブランドについて~
第9回 ブランドの概念(ケラーのブランド概念図の説明)
第10回 ブランド・エクイティ(1)D.A.アーカーのブランド資産について
第11回 made in Japan Brandの事例研究
ゲストスピーカー:メーカーズシャツ鎌倉(広島店) 貞末さとみ氏
第12回 ブランドと顧客との関係性 ブランド評価とブランド・スィッチ
第13回 ブランド構築 One・to・One・Marketingの考え方
第14回 ブランドロイヤルティ・ブランド価値概念
第15回 ブランドマーケティング(全体の総括)
授業外学習の課題 マーケティング関係の文献には、必ずと言っていいほどブランドについて述べられています。そもそもブランドとは何か、という概念については、文献に紹介されているので一読することが必要です。そのため、レジュメの内容を参考文献と共に復習して十分理解することです。復習は90分程度、授業と同等の時間を当てましょう。

古典的な文献 フィリップ・コトラー『マーケティング原理』
ブランド戦略 D.A アーカー『ブランド・エクイティ戦略』
基礎文献 石原淳蔵『ブランド~価値の創造』
ビジネス書 安原智樹『入門 ブランド・マーケティング』
ビジネス書 三田村蕗子『ブランドビジネス』
履修上の注意事項 基本的にシラバスの順に沿って授業を進めますが、内容によって詳細に説明をしますので、しっかりと復習して下さい。また、文献などによって若干、ブランドに関して捉え方が異なることがありますが、分からないことがあれば、直ぐに質問して下さい。その場で解決しましょう。
授業中の私語は他の学生の迷惑となりますので止めて下さい。授業中の携帯・スマホの操作は一切禁止します。このルールに従わない学生は授業拒否と看做し、退出を命じます。同様に、授業態度の悪い学生も退室を命じます。これらの学生は試験資格が無いものとします。なお、特別な理由がない限り、サングラス、帽子の着用は止めましょう。
成績評価の方法・基準 期末試験(80%)、課題提出(20%)により評価する。
1/3以上の欠席は評価の対象としない。就活年次生は届を事前に提出して下さい。
テキスト レジュメを配布します。また、ノート講義のため、必要な資料は随時配布します。ブランドのイメージがしやすいように写真、図などを入れたプリントなどを適宜配布します。プリントには余白スペースに書き込みし易いようにしていますが、基本事項はノートに書いて理解するようにして下さい。
参考文献 恩蔵直人・亀井昭宏編(2002)『ブランド要素の戦略論理』早稲田大学出版部
山口正浩監修(2010)『ブランド・マーケティング』同文館
その他、分り易い文献は随時紹介します。
主な関連科目 マーケティング論、マーケティング戦略論、マーケティング・リサーチ
マーケティング・マネジメント
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.毎回、授業中、授業の終わりに質問を受けます。
2.次回の授業時に前回の授業のポイントをもう一度、解説しますが、理解できない場合は、授業の終わりに直接質問し  て下さい。
3.授業の空き時間であれば遠慮なく研究室に来て下さい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(C群) 2011~2016 3・4
商学部商学科(C1群) FCBS33103 2017~2017 3・4
商学部経営学科(C群) 2011~2016 3・4
商学部経営学科(C3群) FCBA33303 2017~2017 3・4