授業コード 10009600 クラス
科目名 消費市場調査論 単位数 2
担当者 川原 直毅 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 マーケティング・リサーチの実際を学ぶ(Practical Learning of Marketing Research and its Analysis)
授業の概要 2017年秋の衆院選で自民党が圧勝し、安倍内閣は長期政権を担うこととなった。これまで通り、アベノミクスを加速させ、働き方改革や税収の大幅な見直しによって、わが国経済を持続的に成長させようとしている。しかし、国民の実質所得は上がっておらず、私たち消費者にはその実感が無く先行き不透明な厳しい状況下にある。このような環境変化のなか、企業のマーケティング活動は、従来にもましてより多様化、個性化する消費者ニ一ズに対応するため、新商品開発・サービスの提供に余念がない。
この講義では、私たち消費者を取り巻く消費市場の環境変化を理解し、現在の消費市場がどのようになっているのか、マーケティング・リサーチの手法に実際に触れ、分析視点を明確にする。また、分析視点を応用して、実際の広島市の商圏調査データを元に、特に消費者購買行動、ライフスタイルの変化について理解を深める。特にデータ分析では、質疑応答しながら授業を進めていく。自分自身が普段、利用している店舗の特徴も理解でき、マクロ、ミクロの視点から消費市場を見ることができる。
講義担当者は、これまで20年以上も広島市広域商圏実態調査を行い、また、各業界団体、百貨店、スーパー、商店街などで講演を行い、実態調査に基づく論文、店舗からの個別診断も行っている。
学習の到達目標 マーケティング・リサーチの手法を実際に習得できる。
データ分析から何が見えてくるのか、数値から判断力、応用力が身に付く。
客観的な思考からロジカル・シンキングができる。
レポート作成力が身に付く。
商業施設の個々の特徴が分かる。
授業計画 第1回 私たちを取り巻く消費市場の変化と課題(消費市場の捉え方)
~ネット社会の進展とその影響~
第2回 ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の手法
~PPMについての概要(1)~
第3回 BCGとマーケティング・リサーチ手法
~PPMが意味する内容(2)~
第4回 戦略事業単位(SBU)の解説と位置付け
~PPMと各事業単位の解説(3)~
第5回 BCGのポートフォリオマトリックス
~具体的解説と実際の企業の事例研究~
第6回 消費者需要調査(消費者属性について)
Copelandの商品特性による分類~
第7回 消費者行動についての着眼点
~外的要因と内的要因~
第8回 消費者購買行動についての理解
~購買モデルについて~
第9回 消費者購買属性
~心理的要因について~
第10回 マーケティング・リサーチデータ分析(1) 時系列分析について
第11回 マーケティング・リサーチデータ分析(2) 店舗調査
第12回 マーケティング・リサーチデータ分析(3) 商品調査と購買調査
第13回 マーケティング・リサーチでいた分析(4) 顧客満足度
第14回 最近の消費者購買行動について
~ネットとBuzz marketing~
第15回 消費者購買行動と消費市場との関係
授業外学習の課題 第1回から5回までは主として企業におけるマーケティング・リサーチの手法について学びます。BCGのポートフォリオ分析はマーケティングの文献ではお馴染みの分析手法です。これについては、図書館で調べて予習しておくと、理解しやすいでしょう。
第6回から9回までは、マーケティング・リサーチのなかでも重要な消費者調査について学びます。消費者を取り巻く環境が激変する今日、消費者購買行動がどのようになっているのか、特にバブル経済崩壊後からその特徴を小売業態の変化と共に見ていきます。
第10回から13回までは、私たちの身近なリサーチデータから消費者購買行動について考えていきます。データの見方、その背後にある問題などについて解説を加えていきます。データが意味するところは何かを理解します。予習よりも復習することが大事です。配布したレジュメの内容を理解するためにも90分位は復習する時間に当てましょう。
14回から15回は消費者購買行動についてネット時代の購買行動、口コミから理解を深めます。また、消費者の価値観などについても言及します。
履修上の注意事項 消費市場では、どのような問題があるのか、毎回、資料を配布してとりまとめ作業を行います。これはデータを客観的に把握する能力を滋養することを目的とします。抽象的、主観的な見解ではなく、物事をデータに基づいて直視する重要性を学びます。
授業中は他の学生の迷惑となるので私語は止めてください。また、授業中の携帯電話、スマホの操作は一切禁止します。このルールに従わない学生は直ちに退出を命じ、受講拒否と見なし試験資格を与えません。さらに、特別な事情が無い限り、帽子、サングラスなどは取って下さい。
成績評価の方法・基準 消費市場に関するデータを分析する能力を高めるために資料を配布し、適試験80%、ミニレポート、リアクションペーパー20%で評価します。5回以上の欠席は評価の対象としません。就活年次生は事前に届を提出して下さい。
テキスト レジュメを配布します。
講義に必要な参考資料は、適宜配布します。
参考文献 岩瀬敦智(2010)『マーケティング・リサーチ』同文館
青木幸弘(2012)『消費者行動論』有斐閣
主な関連科目 マーケティング・リサーチ、ブランド戦略、流通論、地域商業論、マーケティング・マネジメント
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.講義中に理解しているか否か毎時間、尋ねます。遠慮なく質問して下さい。
2.授業終わりにも質問を受けます。
3.授業の空き時間なら遠慮なく研究室に来てください。
4.オフィスアワーは試験前に行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(C群) 2011~2016 3・4
商学部商学科(C1群) FCBS33102 2017~2017 3・4
商学部経営学科(C群) 2011~2016 3・4
商学部経営学科(C3群) FCBA33302 2017~2017 3・4