授業コード 05004154 クラス 54
科目名 キャリア形成支援 単位数 2
担当者 山本 和史 他 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 能動的にキャリア形成していく力(思考・経験・態度)を養う。
授業の概要 「人生100年時代」を想定し、個々の「未来のキャリア(人生)」について考えます。
授業では、下記の8点を行います。
①講義:「複数のキャリア理論」及び「労働基準法」等。
 より良いキャリア(人生)を歩むために肝要です。
②フィールドワーク:
 キャリア(人生)をテーマに、履修生全員が社会人インタビューを行います。
③チームビルディング・アクティビティ:1チーム5~7名で形成します。
 社会人インタビューで得た情報をチームで共有し、想定される「未来のキャリア
 (人生)」に関するイベント(例:就職・結婚・お金・転機・AIの影響等)について
 仮説を立て検証します。または、焦点をあて分析を行います。検証及び分析結果を
 導き出すためにコミュニケーションを図りプレゼンテーション資料を作成します。
④③のチームビルディング・アクティビティにおいて作成した、プレゼンテーション
 資料を評価し、上位4~5チームがプレゼンテーション大会で発表します。
⑤ホームワーク:新聞を読み込み新聞記事を1週間に1記事選び、興味をもった記事と
 感想をまとめ、10週分10記事と感想シートをファイリングします。
 新聞記事関連については第12回の授業で試験を行います。
 また、それぞれが興味及び関心をもった記事の理由や背景を発信し、チームで
 共有します。さらに各記事についてチームで議論を行い、他者の問題意識から学ぶ
 機会を創りだします。⇒「ニュースの情報共有」
⑥卒業生による先輩講話:講話を聴き、今後の大学生活とキャリア(人生)を
 考察します。
⑦自己理解を深める:これまでの自己のキャリア(人生)を分析し、自己の強みと
 課題を明らかにします。*テーマ「キャリア(人生)の過去・現在・未来」です。
⑧授業の内容や課題を『CAREER NAVI 2019』に記述するために、「傾聴力」
 「考察力」「表現力」を涵養していきます。
以上です。

教員の実務経験から「ビジネス社会が求めている人物像」と「ディプロマ・ポリシー」
に沿った能力を涵養する契機になることを目指し、授業を設計しています。
一例として、決められたテーマについて議論を行うのではなく、自ら(各チーム)
テーマや議論の内容を能動的に検討し、チームビルディング・アクティビティを
行っていきます。
学習の到達目標 到達目標は5点。
①「豊かなキャリア(人生)」及び「キャリア(人生)の課題」を考察すること。
②チームを形成し、コミュニケーションを図りながらチームの課題をやり遂げること。
 *社会人になると組織やチームで業務を行うことがあります。授業では、
  働く環境を想定し、チームビルディング・アクティビティを行います。
③大学生活と就職活動及びキャリア(人生)の関連性について議論を行い、
 自己のこれまでの大学生活を評価し、今後の大学生活の過ごし方を考え
 計画を立てること。
④学生及び社会人として肝要なマナーを理解し実行すること。
⑤15回の授業をとおして、ディプロマ・ポリシー(広島修道大学学位授与方針)の3点
 (「知識と技能」「思考力・判断力・表現力」「多様な人々との協創」)を涵養する機会
 を能動的に創りだすこと。
 以上の目標を到達する過程において自らの課題を克服し、新たな自己を発見することが
 最終の目標です。
授業計画 第1回 オリエンテーション 
・キャリア教育及び本講義の目的と進め方、意義、評価方法、
 『CAREER NAVI 2019』の活用方法の説明。
・フィールドワーク(社会人インタビュー)の目的と準備について。
・ホームワークに関する説明。
第2回 キャリア(人生)及び就職活動
・キャリアの概念を理解する。
・キャリア(人生)の過去を振り返り現在を検証する。
・社会人インタビューの目的について。
第3回 卒業生による講演「先輩から後輩へ贈るメッセージ」
テーマ:「大学生活がキャリア(人生)を変える」
・先輩講師のキャリア(人生)を参考にし、
 今後の大学生活及びキャリア(人生)について考える。
第4回 チーム形成
・1チーム5~7名でチームを形成する(チームの発表)。
・相互理解を深めるアプローチ。
・社会人インタビューの情報を共有し、プレゼンテーション資料工程表(計画表)
 を作成する。
・フィールドワーク(社会人インタビュー)の現状を共有する。
第5回 キャリア(人生)とキャリア理論
・複数のキャリア理論を学び、先輩講話及びこれまでの自己のキャリアについて
 検証する。
・「ニュースの情報共有」(ホームワークの課題)の確認
・第4回の授業で作成した工程表に基づいて現状と課題を共有し、解決策を
 議論し行動目標を立てる。
第6回 プレゼンテーションの基本とコミュニケーション能力
・プレゼンテーション資料作成後の発表をイメージする。また、プレゼン
 テーションの方法について議論を行い、コミュニケーション能力を高める。
・第4回の授業で作成した工程表に基づき、現状と課題を共有した後、解決策を
 議論し行動目標を再考する。
第7回 リテラシースキル~企画会議:プレゼンテーション資料作成①~
・プレゼンテーション資料作成にあたって、テーマ・議論の内容・
 チーム内ルールを検討し企画を考察する。
・プレゼンテーション資料を作成するにあたって、チームの課題を
 共有し解決策を明らかにする。
・スケジュールを検討し工程を再考する。
第8回 コンピテンシースキル
~プレゼンテーション資料作成②~
・プレゼンテーション資料作成。
・進捗状況を共有し、今後の工程を再考する。
・「ニュースの情報共有」(ホームワークの課題)の中間報告会
第9回 コンピテンシースキルを高める(P-D-C-A)
~プレゼンテーション資料作成③~
・プレゼンテーション資料作成においてプロセスの見直しを行い、
 今後のアプローチを考察する(Plan-DoーCheck-Actionを学ぶ)。
第10回 ジェネリックスキル
~プレゼンテーション資料作成④~
・チームビルディング・アクティビティを通してジェネリックスキル
(汎用的な能力、態度、思考)を涵養する。
・進捗状況を共有し、今後の工程を再考する。
第11回 プレゼンテーション資料完成
~プレゼンテーション資料作成⑤~
・プレゼンテーション資料を完成させ、授業内で納品(提出)する。
第12回 「ニュースの情報共有」(ホームワークの課題)提出
・新聞記事に関連する試験の実施
・2019年4月以降(後期は、9月以降)の新聞記事(10週10記事)について
 気になる記事を抽出し、チーム内で議論を行う。議論の論点は、「抽出した
 記事の背景(理由)」「他者との視点や観察点の違い」等である。
第13回 キャリアの課題
テーマ:「知って役立つ労働法」「様々な雇用形態」
*「知って役立つ労働法」「様々な雇用形態」に関して、感想、気付き、
 学び等を記録する。
・「Kさんからのメッセージ」から今後の大学生活の過ごし方やキャリア(人生)
 の歩みを考える。
・課題レポートについて
第14回 プレゼンテーション大会
・選抜チームによるプレゼンテーション
*プレゼンテーション大会の感想、気付き、学びを記録する。
第15回 総括
・未来のキャリアを考察する。
・まとめ。
・1~14回までの「大学生活とキャリア形成」の授業を振り返る(授業アンケート)。
授業外学習の課題 ・全履修生は、キャリア(人生)をテーマに社会人インタビューを行います(約60分)。
 第1回目の講義で説明しますが、第7回の授業までに社会人インタビューを
 終えるようスケジュールを立てます。 社会人インタビューを通して、多様な
 キャリアについて学び、今後の大学生活及びキャリア形成について考察します。
・新聞の記事に関心をもつ。第12回の講義で10週分10記事の情報と感想シートを
 活用します(1記事:60分+約30分)。
・ミニ課題(約45~60分)
・課題レポート(約120分~180分)
履修上の注意事項 ・個人情報(社会人インタビュー)を扱うため管理に留意してください。
・出席を重視。出席率が70%を下回る場合はD判定になります。
 学生証リーダーの記録と出席カードの両方が揃って出席となります。
・受講態度を重視します。
 受講ルール(マナー)に拘って授業を進めていきます。
・授業で『CAREER NAVI 2019』を活用します。忘れずに持ってくること。
・入学時に測定したPROGの結果を使用します。
 (1年次の修大基礎講座で配布しています。)
成績評価の方法・基準 1.講義への積極的な態度及び課題(プレゼンテーション資料作成と発表、
 新聞に関する試験等)の成果(70%)。
2.課題レポート(30%)。
3.単位修得には70%を超える出席が必要。
テキスト 『CAREER NAVI 2019』(授業で配布)。
その他、必要な資料は適宜授業で配布します。
参考文献 大久保幸雄『キャリアデザイン入門(1)』日経文庫2007年
渡辺三枝子『新版キャリアの心理学』ナカニシ出版2007年
阿部正浩、松繁寿和『キャリアのみかた-図で見る109のポイント-』有斐閣2011年
梅崎修、田澤実『大学生の学びとキャリア』法政大学出版局2013年
主な関連科目 修大基礎講座、 C群特殊講義(職業選択と自己実現)、
長期インターンシップA、長期インターンシップB、
長期インターンシップ事前・事後指導
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.質問・相談は、基本的に授業終了時に受け付けます。
2.本科目の事務担当は、教学センターではなくキャリアセンターです。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(修道スタンダード科目) 2007~2010 2
商学部経営学科(修道スタンダード科目) 2007~2010 2