授業コード 00036900 クラス
科目名 総合教養講義b(メディア論) 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 日本メディアとジャーナリズム the Japanese Media and Journalism
授業の概要  新聞、テレビなど日本の主要メディアの機能、取材・報道の手法や実態、問題点を、記者としての実務経験に基づき講義する。政治・外交・経済の重要ニュースを解説し、記事・論作の文章技法を指導する。大きなニュースが飛び込めば授業計画を変更する。授業の性格上、シラバスは暫定的なものである。
 新聞記事とNHKの番組やサイトを主な対象とする。スポーツとエンタメは原則として対象外。
 教員は通信社の地方支局で殺人・事故・選挙などを9年間取材後、モスクワ、エルサレム、ロンドン、ニューヨークで勤務し、東京本社では政治・経済・社会・科学・文化などを含むニュース全般の速報・編集管理や論説を手掛けた。主な取材経験はソ連崩壊、アメリカ外交、パレスチナ紛争、イラク戦争などである。
 本年度は、天皇退位、新天皇即位、統一地方選、参院選、トランプ米政権と野党民主党や米メディアの攻防、米中の覇権争い、南シナ海・東シナ海の安全保障、英ブレグジット、国際経済、EU、プーチン政権と北方領土交渉などが主なテーマとなるだろうが、きっと予想もつかない事件が起き、思いがけない展開があるだろう。それがニュースの醍醐味であり恐ろしさだ。 
 広島の学生であることを意識し、核軍縮・軍備管理、核抑止などの議論も取り上げる。若者の新聞離れ、デジタル化などに対応を迫られる産業としてのメディアの実情や将来も検討する。
 教員は本年度、中国新聞社の読者と報道委員会の委員を務めている。過去には修大の学生の意見も紹介し新聞に反映された。学生からのフィードバックを期待している。
学習の到達目標 言論の自由、事実確認、公権力監視、個人の尊厳、多角的な分析、バランスなどの大切さが理解できるようになる。重要ニュースの論点が理解できるようになる。世の中はよくわからないことが多く、重要な決定が不完全な情報のもとでなされていることがわかるようになる。多くの情報から重要なものを素早く選び、要点を簡潔に伝える技術論を理解できるようになる。フェイク(偽)ニュースや匿名の無責任ツイートに踊らされないようになる。報道はじめ実務におけるスピード、チームワーク、確認の大切さが理解できるようになる。
授業計画 第1回 ①講義全体の目的と構成
第2回 ②日本の主要メディア、保守とリベラル
第3回 ③報道機関の組織、ニュース記事の特性
第4回 ④事実確認と速報~事件・事故、冤罪
第5回 ⑤象徴天皇制、皇室報道
第6回 ⑥政治外交ニュース
第7回 ⑦選挙取材、世論調査
第8回 ⑧戦前戦中・占領期の日本メディア
第9回 ⑨メディアの社会理論
第10回 ⑩立花隆の田中角栄研究、ロッキード事件
第11回 ⑪日米安保・核4密約
第12回 ⑫核兵器関連ニュース
第13回 ⑬日本のテロ事件
第14回 ⑭2019年度前半の日本関連ニュースまとめ
第15回 ⑮最終まとめ
授業外学習の課題  新聞記事、テレビの報道番組、信頼できるニュースサイトなどに目を通しフォローすること。期末試験に向け自分が関心のあるニュースの事実関係、報道の特徴、意義などを研究すること
履修上の注意事項  私語で周囲の迷惑になる学生、スマホ、ゲーム中毒の学生には厳格に対処する。遅刻する学生、途中退席する学生、公然と寝る非礼な学生の受講は歓迎しない。
 教員の講義内容を書き残すこと。板書やレジュメは補助、試験範囲は教員が話したことすべて。ジャーナリズムの基礎は「メモする」こと。仕事の基礎はメモ。
 科目の特性上、内容は多岐にわたる。政治・外交・経済・社会の躍動感や複雑さに好奇心を持ち、向上心のある学生を歓迎する。
成績評価の方法・基準  期末試験(80%)、授業への取り組み姿勢(20%)。期末試験は持ち込みなし、時事常識を中心とする知識問題と学生が自由にテーマを選ぶ論述問題のほぼ半々とする方針。昨年度までの「論述のみ」「持ち込み可」から変更する。方針を変更する場合は速やかに通知する。
テキスト  必要に応じ新たなレジュメや資料を配布する。開講期間の前半に新聞を購入し授業に持参してもらう。
参考文献  船津靖著『パレスチナ 聖地の紛争』(中公新書、電子版あり)。適宜紹介する。
主な関連科目  国際ジャーナリズム論、政治と社会(アメリカ)(2017年度以前生はアメリカ研究Ⅰ)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 授業中の質問は大歓迎。授業後も時間の余裕があれば対応する。授業外はまずメールで相談ないしアポイントを。funatsu@shudo-u.ac.jp

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
商学部商学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
商学部経営学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
商学部経営学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) 2008~2015 2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
法学部法律学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
法学部法律学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) WGEL23201 2017~2017 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
健康科学部心理学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
健康科学部健康栄養学科(教養科目) WGEL23201 2017~2019 2・3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) WGEL23201 2018~2019 2・3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) WGEL23201 2018~2019 2・3・4