授業コード 00033300 クラス
科目名 総合教養講義a(生命の化学) 単位数 2
担当者 川村 邦男 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 生命の化学 Chemistry on the Living Systems
授業の概要 社会問題は様々な分野で拡大していますが、国民は有効な声をあげることができません。その原因の一つは、国民の平均的な自然科学の基礎知識が相対的に低下したことにあります。この科目では生命とは何かを考える基礎となる、生命(いのち)と生活に関わる現象を化学の視点で講義し、自然科学への関心を育て生命と生活に密接な関係にある自然科学の基礎知識を習得します。我々の身体を構成する物質がどのようなものであり、複雑な生命体の仕組みを知ることは、生活・産業・環境・医療・食糧・安全にまつわる様々な社会問題を考える基礎として重要です。生命はいわば分子を素材とする機械とも言えますが、機械にはない“何か”を持っています。その“何か”は科学者もはっきりと答えることはできません。尊い生命をはぐくんできた地球環境の大切さを考える土台をつくるために、生命の仕組みの奥深さと不思議さを学習します。
学習の到達目標 ①教養科目として、生命の仕組みを化学の視点から学習する。生物を構成する物質とその化学反応を理解し、代謝の仕組み、遺伝の仕組み、生命維持の仕組みを理解・説明できる。
②生命現象や身のまわりの生活に対する関心と意識を身につけ、自然科学の学習を持続できる。
③発表・議論・質疑応答の技術および、考えを要約する技術を身につけ、考えを口頭あるいは文章を用いて説明できる。
授業計画 第1回 ガイダンス・サイエンスとは何か
第2回 生物の世界の概要(細胞・種・生物の系統・生態系)
第3回 生命のための化学の基礎Ⅰ(原子・元素・分子)
第4回 生命のための化学の基礎Ⅱ(分子モデルで学ぶ分子・水の性質)
第5回 生命のための化学の基礎Ⅲ(分子モデルで学ぶ分子・有機化合物)
第6回 生命を構成する物質を知るⅠ(炭水化物・光学異性体・脂質)
第7回 生命を構成する物質を知るⅡ(アミノ酸・タンパク質・酵素)
第8回 生命を構成する物質を知るⅢ(核酸と遺伝子)
第9回 生物システムの物理化学的基礎Ⅰ(エネルギーと時間)
第10回 生物システムの物理化学的基礎Ⅱ(TCAサイクル・光合成)
第11回 生物システムの物理化学的基礎Ⅲ(生体内情報の流れ・タンパク質合成)
第12回 くらしと化学Ⅰ(食品・衣類)
第13回 くらしと化学Ⅱ(安全・住居・交通)
第14回 くらしと化学Ⅲ(放射性物質・原子力)
第15回 全体のまとめ・授業アンケート
授業外学習の課題 自然科学に親しみ科学的思考法を理解するため、科学的な話題や現象に注意を払うことを心がける。疑問に感じたことを、授業やオフィスアワーで質問することが必要である。各自に課題を割り当て、5分程度のプレゼンテーションを行い、討論に参加する形式で授業を行うので準備を必要とする。
履修上の注意事項 自然科学的な関心を持って授業を受けることが効果的です。我々を含む生命の世界に関心を持って授業に取り組んで下さい。暗記中心・知識偏重ではなく、分からないことは質問と討論によって理解することを1つの学習スタイルとして身につけて下さい。授業中の質問や討論を成績に大きく反映します。また、サイエンスの知識は常に新しく更新されることや、サイエンスで答えられることは限られていることを理解して下さい。プレゼンテーションと質疑応答を行うので積極的に参加して下さい。質疑討論の内容にも評価点に加えます。ただし、履修人数が多い場合にはプレゼンテーションを行わない形式で授業を進める場合があります。随時、授業の冒頭で前回学んだことについて小テストを行い、授業の最後にその日に学んだことについて小レポートを提出させます。
成績評価の方法・基準 プレゼンテーションとそれに対する質疑・討論、小テスト・小レポートなどの提出物(合計60%)とともに、期末試験(40%)を評価し、全体で60%以上のポイントを獲得した者に単位を認定する。プレゼンテーションを行わない場合には、授業中の提出物を用いて評価する。出席が8割に満たない者は原則X評価とします。
テキスト 使用しない。
参考文献 「よくわかる生化学」、生田哲、日本実業出版社。「レーニンジャーの新生化学」、山科郁男・川嵜敏祐、廣川書店。
主な関連科目 宇宙と環境科学、化学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義に関する質問であれば講義中でも講義終了後でも随時受け付けます。小レポートも活用して下さい。その他、自然科学・理科全般に関する質問を受け付けますので相談して下さい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
商学部商学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
商学部経営学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
商学部経営学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) 2008~2015 1・2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) 2016~2016 1・2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
法学部法律学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
法学部法律学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) WGEL13401 2017~2017 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) 2008~2016 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
健康科学部心理学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
健康科学部健康栄養学科(教養科目) WGEL13401 2017~2019 1・2・3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) WGEL13401 2018~2019 1・2・3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) WGEL13401 2018~2019 1・2・3・4