授業コード 50013800 クラス
科目名 経営学入門 単位数 2
担当者 辻本 政雄 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経営学入門 (Introduction to Management Studies)
授業の概要 本授業(「経営学入門」)では,初学者を対象に,企業及び諸団体(官公庁,大学,NPO他)の組織運営,戦略策定と遂行に関する現状,課題及び展望等について解説する.「入門」である点を考慮して「入口」を広くし,ミクロ経済学や産業組織論等,学際的・分野横断的なアプローチを用いて考察する.これにより,専門的考察に要する土台作りを図る.

(1)広島カープが黒字経営を維持する理由,LineやGメールが原則,無料で利用できる理由は何か?TV視聴者はTV局の顧客か?全国的・世界的にヒットする大衆車を製造する主要自動車メーカー(トヨタやマツダ等)とは対照的に,光岡自動車が世界に一台だけの受注生産で顧客の支持を得る理由は何であろう?さらに,コーヒー1杯の値段が店舗によって異なる理由は何か?これら経営戦略の差異や特徴は,どこから生じるのであろうか?
(2)分析対象を企業に限定せず,官庁や大学,非営利団体等にも広げ,多様な組織と戦略等について解説する.本来,目的遂行に向け,多様な手段(昇進,昇給,表彰他)でメンバーのモチベーションを高めつつ,ヒト,モノ,カネ,情報を活用する点は組織共通の課題であり,経営学のアプローチは,学生のサークル運営にも役立つものがある.よって,本授業では,企業以外の組織にも注目する.
(3)財務諸表(決算書等)は組織の健康診断書である.これを見れば,TBSがテレビ局,ソニーが製造業,広島電鉄が鉄道会社というイメージは崩れる.当該組織の現状や戦略を学ぶ手段として,財務諸表についても解説する.
(4)官庁及び企業における教員の実務経験(文末URL参照)を参考に,現場の切迫感の共有を図る.
(5)就職試験や将来の業務を念頭に置き,教員が受講生に,「あなたが官庁(広島市役所等)や企業(広島銀行等)の担当者なら,どう対応するか?」等を問いかけ,映像資料を紹介しつつ,会話・議論しながら,解決策を模索し,受講生の理解の促進を図る.
学習の到達目標 (1)企業・諸団体の組織運営や戦略策定に関する現状や課題,展望等について,基本的な知識を習得する.
(2)当該問題の日常生活への影響を理解し,自分の考えを持てるようになる.
(3)知識を蓄え,比較検討する力を養うことで,新聞・テレビ等の偏向報道にダマされない判断力を習得する.
授業計画 第1回 授業ガイダンス
第2回 財務諸表概論(1)マツダ他
第3回 財務諸表概論(2)ソニー,TBS他
第4回 財務諸表概論(3)広島カープ他
第5回 財務諸表概論(4)広島修道大学他
第6回 組織と人財(1)企業
第7回 組織と人財(2)公的機関
第8回 企業戦略(1)価格,立地,囲い込み他
第9回 企業戦略(2)広告,マーケティング
第10回 経営学説史
第11回 ビジネスモデル考察(1)情報通信
第12回 ビジネスモデル考察(2)放送
第13回 ビジネスモデル考察(3)コンテンツ産業
第14回 ビジネスモデル考察(4)運輸
第15回 授業総括
授業外学習の課題 (1)実生活で入手・利用(購入,譲渡,賃借等)したモノ・サービスは,どの国や地域,都市,企業等から,どのような手段や方法(制度,開発,製造,流通,販売等)で手元に届いたかを想像し,経済の仕組みと流れを想像すること.
(2)経済成長を妨げる歪み(ゆがみ,ひずみ)の原因は,政策・企業戦略決定者の世界観の偏り,あるいは,既得権益を保護する行動等,多様である.その歪みを是正し,経済・社会の発展に向け,より便利で快適,効率的で効果的,弱者救済的で環境親和的な経済の仕組みを構築する方法を考察すること.
履修上の注意事項 (1)高校の政治・経済,地理の教科書・参考書を活用すること.
(2)聴解力向上のため,詳細な板書はしない.
(3)講義「経済学入門」,「資源経済学」及び「資源・エネルギー政策論」と内容が一部重複する.
(4)特に再履修生は十分な準備で授業に臨むこと.
(5)担当教員は,受講生の自主性を育むため,機微な政治・経済上の問題について,特定の見解を強要しない.たとえば,日本企業の原発ビジネスの問題なら,賛否両論を歓迎する.そのため,互いの意見を尊重しつつ,自由闊達に意見を述べ合う姿勢が要求される
成績評価の方法・基準 (1)原則,レポート(30%)及び試験(70%)で成績を評価する.(2)積極的な発言等,授業への主体的参加は加点.(3)追試は実施しない.
テキスト 原則として,担当教員が資料(独自作成,報道,官庁・企業の報告書)を準備する.
参考文献 伊丹敬之(2012)『経営戦略の論理 〈第4版〉―ダイナミック適合と不均衡ダイナミズム―』(日本経済新聞社)
十川廣国(2013)『経営学イノベーション/1経営学入門〈第2版〉』(中央経済社)
入山彰栄(2012)『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)
主な関連科目 経済学入門
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
ワークシートに授業への要望や近況,関心事項等を自由に記入すること.必要に応じて,意見や質問は授業で紹介し,議論のテーマとする.建設的な授業批判・改善案を歓迎する.詳細な授業方針は,本学「教員データベース」(http://shu-lab.shudo-u.ac.jp/shuhp/KgApp)参照.

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) 2011~2016 1・2・3
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) FHES13105 2017~2017 1・2・3