授業コード 40000300 クラス
科目名 環境経済学Ⅱ 単位数 2
担当者 大澤 俊一 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 環境問題とその対策(Environmental problems and policies)
授業の概要 「環境経済学Ⅰ」では、環境経済学にとっての基礎的なテーマである、「環境問題をどのようなものとしてとらえ、それは経済学のどのような分野と密接にかかわるのか」という問題を中心に扱っている。この「環境経済学Ⅱ」では、それをさらに発展させ、様々な環境問題を解決するためにどのような経済政策が考えられ、実行され、これから実行される可能性があるかを中心に講義する。大学の「公共経済学」の講義では、環境問題を解決する経済政策としてはまず「ピグー税」があげられる。しかし早くから工業化が進んだ先進国の歴史の中でも、現実の公害対策として「ピグー税」が実施されたことは、一度もないといわれる。日本でもヨーロッパでも公害問題が深刻化した時とられたのは、むしろ経済学的にはあまり評判のよくない「直接規制」であった。しかし近年では北欧の「炭素税」や京都メカニズムにみられる「排出取引制度」など「経済的手段」に注目が集まってきている。これはどのような理由によるのだろうか。環境問題を解決する手段として、「直鉄的手段」としては直接規制、「経済的手段」としては、ピグー税、ボーモル=オーツ税、補助金政策、排出取引制度がある。それぞれどのような長所と短所、実行可能性を持つかを中心に、講義を進めていく。それによって受講者には、どのような特徴を持った環境問題に、どの政策が有効であるかを考える基礎が出来上がることを期待する。
学習の到達目標 現実の環境問題に対して、大学の経済学部に所属したものとしてふさわしい、説得的で建設的な議論ができ、自分の意見が述べられるようになるだけの知識を身につけること。
授業計画 第1回 公害対策の手段
第2回 直接規制
第3回 環境税
第4回 ピグー税
第5回 ピグー税の効率性
第6回 環境税の負担
第7回 試行錯誤的ピグー税とボーモル=オーツ税
第8回 ピグー的補助金
第9回 環境税の実態
第10回 環境政策の実態
第11回 国税と地方税
第12回 排出取引制度1-図による説明
第13回 排出取引制度2-式による説明
第14回 排出取引制度、環境税、補助金、直接規制の比較
第15回 情報が不確実な場合の政策比較、京都メカニズム
授業外学習の課題 だいたいテキスト通りに進むので、講義の前にそのあたりを予習しておくと理解しやすい。
履修上の注意事項 講義中の私語、立ち歩き、途中退出は厳禁。講義中は携帯電話は電源を切ること。
成績評価の方法・基準 期末試験80%、小テスト20%で評価する。
テキスト 栗山浩一・馬奈木俊介「環境経済学をつかむ(第3版)」2016年 有斐閣。
参考文献 浅子和美・落合勝昭・落合由紀子「グラフィック環境経済学」2015年 新世社。
時政勗・薮田雅弘・今泉博国・有吉範敏 「環境と資源の経済学」2007年 勁草書房。
植田和弘・岡敏弘・新澤秀則「環境政策の経済学 理論と現実」1997年 日本評論社。
主な関連科目 環境経済学Ⅰ、ミクロ経済学、公共経済学、財政学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
oosawa@hiroshima-u.ac.jp
へメールで質問するか、講義の後に。また講義前に非常勤控室に来ていただいてもかまいません。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
経済科学部現代経済学科(A群) 2007~2010 3・4
経済科学部現代経済学科(C群) 2011~2016 3・4
経済科学部経済情報学科(A群) 2007~2010 3・4
経済科学部経済情報学科(H群) 2011~2016 3・4