授業コード 30062900 クラス
科目名 特別講義A(ジェンダーと憲法) 単位数 2
担当者 中里見 博 履修期 後期夏季集中
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 男女不平等の現実と平等実現のための憲法理論
授業の概要  本講義は憲法学における「平等論」や「人権論」のうち、「男女の不平等」(ジェンダー不平等)をめぐる現実と平等実現のための憲法理論について集中的に学ぶ。
 男女の不平等について、大きく分けて、男女の「労働」をめぐる不平等と、「性」をめぐる不平等を取り上げる。「労働」をめぐる男女不平等は、家族外で公的に行なわれる「雇用労働」(支払われる労働)における不平等と、それだけではなく、家族内で私的に行なわれる「他者生命維持・再生産労働(家事・育児労働、ケアワーク)」(支払われない労働)における男女の不平等について検討する。
 「性」をめぐる不平等は、レイプ、セクシュアルハラスメント、DVなどの「性暴力」のほか、買春・性風俗、実写ポルノ制作といった「性搾取」の問題を取り上げる。
 さらに、男女不平等(ジェンダー差別)と深くかかわる「同性愛差別」を取り上げる。
 それぞれの問題の実態を知り、現実を改善するための憲法理論(平等論と人権論)について学ぶ。
学習の到達目標 「男女の不平等」を「ジェンダーの視点」から理解できる。
「男女の不平等」を「労働」の不平等と「性」の不平等から理解できる。
「労働」における男女不平等を公的労働と私的労働の不平等と理解できる。
「性」における男女不平等を性暴力と性搾取の観点から理解できる。
同性愛差別を男女不平等の関係で理解できる。
労働と性における男女不平等、同性愛差別を批判する平等論と人権論を理解できる。
授業計画 第1回 総論 現代の性差別(ジェンダーの視点から)
第2回 ビデオ「私は男女平等を憲法に書いた」
第3回 労働における男女不平等の実態
第4回 労働の平等のための法理論(ポジティブアクションと間接差別禁止)
第5回 性暴力① レイプと法規制
第6回 性暴力② セクシュアルハラスメントの実態と法規制
第7回 性暴力③ DVの実態 ビデオ「私を守る DV被害と女性たちの証言」
第8回 性暴力④ DV防止法の内容と問題点
第9回 性搾取① 性売買の歴史 映画「赤線地帯」
第10回 性搾取② 性売買の歴史と現実
第11回 性搾取③ 性売買の法規制
第12回 性搾取④ ポルノグラフィの実態と被害
第13回 性搾取⑤ ポルノグラフィの法規制と「表現の自由」
第14回 同性愛差別とジェンダー差別
第15回 まとめ
授業外学習の課題 配付資料と課題に取り組んで授業にのぞむこと。
履修上の注意事項 男女の平等、セクシャルマイノリティの人権に関心のある学生の受講を期待する。
このテーマと授業内容に関係するニュースに注意を払っておく。
さらに、関係する文献や資料やウェブサイト等に目を通しておくこと。
成績評価の方法・基準 リアクションペーパー(20%)、ビデオレポート3回(30%)、最終レポート(50点)を目安に総合的に評価する。
テキスト テキストは指定せず配付資料を使用する。
参考文献 三成美保ほか著『ジェンダー法学入門(第2版)』(法律文化社、2015年)2500円+税
辻村みよ子『概説ジェンダーと法』(信山社、2013年)2000円+税
中里見博『ポルノグラフィと性暴力』(明石書店、2007年)2500円+税
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中に配付する質問用紙を使用する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(発展科目) 2007~2016 2・3・4
法学部法律学科(発展科目) FLLA30901 2017~2017 2・3・4