授業コード 30039100 クラス
科目名 特別講義A(ローマの社会と法) 単位数 2
担当者 西村 隆誉志 履修期 後期夏季集中
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ローマ法源の探究と法の担い手(a research for sources of Roman Law,and legal professions)
授業の概要 法と制度の歴史をできる限り一貫した見方で説明したいと考えています。そのさい、時代における法源状況の変化とこのような法素材にたいする法学的営みが、ヨーロッパの法の基盤をかたちづくり、伝統を形成しているとみられますので、法源の状況と法学の伝統と革新という視角から、特にローマという社会を基軸にとりあげたいと考えています。
授業の順序:
 はじめに
 Ⅰ 一般的な基礎知識の概観(扱う時期と対象について、法源と法継受について,および日本私法の編纂について)
 Ⅱ 第一期ローマ法(古ローマ期の歴史と市民法の形成について)
 Ⅲ 第二期ローマ法(共和政末期・初期帝政ローマの歴史と古典法の形成について、古典期法曹法学について)
 Ⅳ 第三期ローマ法(後期帝政ローマの歴史と法の卑俗化について、ローマ皇帝立法の肥大化について)
 Ⅴ 中世・近世近代(ユスティーニアーヌス法典以後、近世法の歴史研究とヨーロッパの法形成への影響について、
   および、日本私法学の展開)
学習の到達目標 この授業は、近代日本明治期における法典編纂をつねに意識しながら、ヨーロッパの主要な法源(ローマ法の法源を軸にゲルマン法源、キリスト教・カノン法源を含む)の形成と展開について、理解できることを目標とします。
授業計画 第1回 第1日 
はじめにあたって〈最近のわたしの研究『民法逍遙』から、「日欧比較法研究」、「日本民商法典編纂史研究」〉
1  ローマ法は現代にどのように伝えられてきたか
第2回 2  最古のローマはどこまでわかっているか
第3回 3  最古の法典「12表法」が教えるものはなにか
第4回 4  ローマ法のはじめの姿はどのようなものだったか
第5回 第2日
5  地中海世界に飛び出したローマの興隆
第6回 6  ローマの法学者の多彩な顔ぶれと多様な見解
第7回 7  発展の極みに達したローマ古典法とはなにか
第8回 8  発展の極みに達した古典期ローマ法学と近代社会
第9回 第3日
9  明治期日本の近代民商法整備とローマ法
   (法と法学と歴史社会、古来の慣習とヨーロッパ法の原則、ローマ法と日本民法典)
第10回 10 ローマははたして永遠か、
    原始キリスト教はいかに成立してきたか
第11回 11 古典期の法が卑俗化したとはどういう現象なのか
第12回 12 卑俗ローマ法はどこまで明らかにできるか、
    ゲルマン法とはなにか、それはいかに展開したか
第13回 第4日
13 ビザンツ皇帝ユスティニアヌス1世の法典編纂事業
第14回 14 中世時代にローマ法はどのように伝えられたか、
    教会法(カノン法)とはなにか、それはいかに法形成に影響したか
第15回 15 近代初期ヨーロッパとローマ法というテーマにいかにこたえるか
    全体のまとめ、試験の課題について
授業外学習の課題 ほぼ進めていく回数にそった資料レジュメを配付しますので、必ず、集中講義の1日分に目を通し、わかりにくいところをあらかじめ書き出して、授業において解決することを心がけてほしい。
参考書として提示した文献で補っておくことも必要です。
履修上の注意事項 自身のノートを作成するように(パソコンで作成しプリントアウトしたものも可)心がけてください。説明にはプリントを活用し、重要ポイントは板書することになるので、歴史の中の大きな流れや主要な基礎的要因をつかんでいくよう努めてください。
成績評価の方法・基準 毎日カードを配布して、新たに得られた知見等について書いてもらいます。
講義に関して最終日に、筆記試験を課します。
以上を総合的に評価します。毎日のリアクションカード30%、筆記試験の評価70%を基本比率値として判断します。
テキスト 特に教科書は指示せず講義にそくしたプリントを用意しますので、予習・復習につき十分に検討してください。
参考文献 西村隆誉志『民法逍遙-近代日本民法学生成の歴史分析-』愛媛大学法学研究叢書5、セキ印刷、2015年
西村隆誉志『不法行為責任概念の形成-法人文主義と法学の近代-』成文堂、2013年 ISBN9784792305468
勝田有恒=山内進編著『近世・近代ヨーロッパの法学者たち』ミネルヴァ書房、2008年 ISBN9784623047314
西村隆誉志『ローマ損害賠償法理論史-法律論の歴史過程-』愛媛大学法学研究叢書1、青葉図書、1999年
西村隆誉志『ヨーロッパ近代法学形成史の研究-16世紀フランス知識社会とドノーの法律学-』敬文堂、1998年 ISBN4767000602C3032
主な関連科目 西洋法制史、日本法制史
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業終了後、休憩時間に対応します。
それ以外は、
西村隆誉志
u3v3uy@bma.biglobe.ne.jp
まで。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(発展科目) 2007~2016 2・3・4
法学部法律学科(発展科目) FLLA30906 2017~2017 2・3・4