授業コード 30038005 クラス 05
科目名 ゼミナールⅢ 単位数 2
担当者 矢野 達雄 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 戦前日本で施行された陪審裁判の制度と実態を検討する
授業の概要 昨年度のゼミにおいて、「日本人と裁判」をテーマに、裁判の歴史の検討を進めてきた。
そこで注目されたのが、陪審制度である。大正12年に陪審制度が成立したこと自体が驚きであるし、また昭和3年から18年まで陪審制度が行われてきたことも驚きである。この経験の記録は、「日本人と裁判」を考えるうえで貴重なデータである。そこで、「法律新聞」誌上に掲載された陪審制度に関する論文の翻刻に挑んでもらいたい。
翻刻が完了したあと、各自の翻刻した論文を検討し、戦前の陪審裁判の総括を行う。
学習の到達目標 1.戦前の陪審制度の概要を説明することができる。
2.戦前の陪審裁判の特徴と問題点を指摘することができる。
3.戦前の陪審裁判と、裁判員制度を比較することができる。
4.裁判の歴史を素材に、「日本人と裁判」について考察し、自分の考えを発表することができる。
授業計画 第1回 (1)今期ゼミの開講にあたって
第2回 (2)陪審とは何か。陪審制度総論。
第3回 (3)戦前日本の陪審制度の特徴と問題点。
第4回 (4)戦前日本の裁判制度、概観。
第5回 (5)戦前日本の陪審制度、検討のポイント。
第6回 (6)「陪審員は法律の擁護者なり耶、陪審員は法律の擁護者なり耶」の問題提起
第7回 (7)「検事と弁護士座席は同等、陪審員資格者」の検証
第8回 (8)「陪審制度の根本義」をめぐる討議
第9回 (9)「司法省の高官に陪審宣伝の廃止を訴ふ」論の問題提起
第10回 (10)「陪審法上の疑義を論じて法曹各位の高説を求む論の検証
第11回 (11)「陪審法の精神と陪審員の覺悟」論文をめぐる討議
第12回 (12)「陪審制度と立證責任」―古典的見解
第13回 (13)「陪審の長所を発揮せよ」理論―現代的展開
第14回 (14)「陪審制度創始の思ひ出話」をめぐる動向
第15回 (15)「法定陪審の辞退に就て」論文をめぐる議論
授業外学習の課題 テキストは必ず事前に目を通していただきたい。また、適宜配布する資料やプリントなどにも目を通しておくことが必須である。また発表のテーマが与えられた時は、それについて学習し、成果をゼミで報告できるようにまとめておくことが望まれる。
履修上の注意事項 とくに要件はないが、日本法制史のゼミナールⅠおよびⅡを受講済であることが望ましい。

【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています】
成績評価の方法・基準 平常点(ゼミでの報告・発言など)30%、およびレポート70%によって、総合評価する。
テキスト とくに指定しない。
参考文献 利谷信義『日本の法を考える』(東大出版会)、我妻栄ほか『日本政治裁判史録』(有斐閣)その他。
主な関連科目 日本法制史および法社会学。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
ゼミの時間は、ゼミ生の質問に対する対応の時間でもある。その他、私的な相談やこみいった質問に対しては、研究室で随時対応する。ただし常時研究室にいるとは限らないので、かならず事前に連絡し、アポイントメントをとってもらいたい(内線2681)。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) 2007~2016 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA20805 2017~2017 3・4