授業コード 30037905 クラス 05
科目名 ゼミナールⅡ 単位数 2
担当者 矢野 達雄 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 近代日本における土地法をめぐる裁判の検討
授業の概要  川口由彦『日本近代法制史 第2版』(新世社、2014年)を手がかりに土地法の歴史を概観したあと、裁判例の検討や実態調査を通じて、日本の土地法の実態を歴史と現状の両面から検討する。
 土地に関する法制度は、民法の条文を見ているだけでは、なかなか理解しづらい。歴史的過程が投影されているからである。また、土地に関する慣習は、地域ごとに異なる。したがって、歴史を踏まえつつ各地域の実態を検討することによって、はじめてその全貌が浮かび上がってくるのであろう。
Ⅰで、教科書を手がかりに近代の土地法を全体として通観する。Ⅱでは、個別の事件(できるかぎり広島県もしくはその近県の事例)を取り上げて検討する作業に移りたい。
学習の到達目標 戦前の土地をめぐる裁判事例について資料(新聞報道、判決書等)を読み、その内容を理解することができる。
戦前の土地をめぐる裁判事例について問題点を摘出することができる。
戦前の土地をめぐる裁判事例について論評した論文を読んで、報告することができる。
授業計画 第1回 (1)はじめに―本授業の課題とすすめ方
第2回 (2)戦前の土地法の概要と問題点
第3回 (3)地租改正・官民有区分に関する裁判事例(1)
第4回 (4)地租改正・官民有区分に関する裁判事例(2)
第5回 (5)土地の質入れ・買い戻しに関する裁判事例(1)
第6回 (6)土地の質入れ・買い戻しに関する裁判事例(2)
第7回 (7)永小作権の認定に関する裁判事例(1)
第8回 (8)永小作権の認定に関する裁判事例(2)
第9回 (9)入会権の存否をめぐる裁判事例(1)
第10回 (10)入会権の存否をめぐる裁判事例(2)
第11回 (11)建物賃借権をめぐる裁判事例(1)
第12回 (12)建物賃借権をめぐる裁判事例(2)
第13回 (13)農地改革をめぐる裁判事例(1)
第14回 (14)農地改革をめぐる裁判事例(2)
第15回 (15)今期のまとめ
授業外学習の課題 戦前実際に行われた裁判に関する判決書・雑誌論文・新聞記事を配布するので、受講生はこれを読んで、裁判の経過と問題点を把握するように努めてもらいたい。
履修上の注意事項 日本法制史を受講済みもしくは受講する予定であることを要する。
本授業は、PBL授業である。
授業で取り上げる事件ごとに問題を設定するので、それに対して各人の解答を求める。
具体的には、[各事件の原因、事件経過、公判での争点、判決結果とその問題点、当該事件の意義]をワークシートに
まとめ、発表・提出を求める。

【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています】
【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)のPBL科目です。】
成績評価の方法・基準 平常点(ゼミでの報告・発言など)30%、およびレポート70%の割合で総合評価する。
テキスト 当面は、前期で使用した文献を使用する。更に必要となった場合は適宜指示する。
参考文献 利谷信義『日本の法を考える』(東京大学出版会)
中尾英俊『戦後入会判決集』(信山社)、我妻栄『大法廷判決巡歴』(有斐閣)
川井健『裁判と時代思潮』(日本評論社)ほか。
主な関連科目 日本法制史、特別講義A(日本法制史をめぐる諸問題)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
ゼミの時間は、ゼミ生の質問に対する対応の時間でもある。その他、私的な相談やこみいった質問に対しては、研究室で随時対応する。ただし、かならず事前に連絡し、アポイントメントをとってもらいたい(内線2681)。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) 2007~2016 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA20804 2017~2017 3・4