授業コード 30037903 クラス 03
科目名 ゼミナールⅡ 単位数 2
担当者 豊田 博昭 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 民事訴訟の基本原理を学ぶ
授業の概要  前期に判決手続全体の流れを学習するとともに、下級審判例を読んで、民事訴訟の基本原理を勉強したことを前提に、後期ではテーマを絞って学習のレベルを深化させたいと考えています。
 学習教材は、使用の教科書とともに、重要判例やその解説、また論文などの勉強にもチャレンジしてもらいたいと思います。参考までに若干の最高裁の判例を中心に引用してみました。
 取り上げるテーマは事前にみなさんと協議して決定する予定ですが、判決手続の過程で重要な10~15程度のテーマについて勉強していきたいと思います。
 判決手続の段階毎にみますと、つぎのような項目が候補になります。まず訴訟開始の段階では、①審判権の限界、②二重訴訟の禁止です。③訴えの種類や、訴訟物の考え方もここでしょう。つぎに訴訟審理の段階では、④弁論主義(複数回)、⑤釈明権、⑥証拠調べや証明責任が重要です。さらに訴訟の終了段階では、⑦判決の確定、既判力、⑧訴訟上の和解です。⑨判決理由中の判断の拘束力についても検討したいと思います。これに多数当事者訴訟のなかから、⑩共同訴訟、⑪補助参加、⑫独立当事者参加です。最後に上訴手続の段階では、⑬上訴審の構造と上訴の利益、⑭上告審、⑮再審となります。
 講義要綱の執筆段階では、とりあえず以上のテーマに関して、どのような考え方に基づく制度か、どのような働きがあり、どのような判例・学説があるのか、それぞれ個別的に学習していきたいと考えています。みなさんと検討して、修正は予定しています。
学習の到達目標  上記のテーマについて、その基本的な考え方や判例で問題になっている点について、ひととおり理解しているというレベルに到達できるように頑張りましょう。
授業計画 第1回 審判権の限界
 参考判例・最判平成元年9月8日民集48巻9月8日
第2回 二重訴訟の禁止
 参考判例・最判平成3年12月17日民集45巻9号1435頁
第3回 訴訟物
 参考判例・最判平成9年3月14日判時1600号89頁
第4回 弁論主義1
 要件事実に関する論文
第5回 弁論主義2
 参考判例・最判昭和55年2月7日民集34巻2号123頁
第6回 釈明権
 参考判例・最判昭和39年6月26日民集18巻5号954頁
第7回 証明責任
 参考判例・最判昭和41年1月27日民集20巻1号136頁
第8回 既判力1
 参考判例・最判平成9年3月14日、最判昭和37年8月10日民集16巻8号1720頁
第9回 既判力2
参考判例・最判昭和48年6月21日民集27巻6号712頁
第10回 訴訟上の和解
 参考判例・最判昭和43年2月15日民集22巻2号184頁
第11回 判決理由中の判断の拘束力
 参考判例・最判昭和44年6月24日判時569号48頁
第12回 通常共同訴訟
 参考判例・最判昭和43年9月12日民集22巻9号1896頁
第13回 独立当事者参加
 参考判例・最判平成6年9月27日判時1513号111頁
第14回 上訴の利益
 参考判例・最判昭和31年4月3日民集10巻4号297頁
第15回 再審
 参考判例・最判平成4年9月10日民集46巻6号553頁
授業外学習の課題  各テーマに関する判例や論文を事前に予習して、授業に参加することが必要です。
履修上の注意事項  前期よりもレベルアップします。教材は図書館で判例や論文をコピーして事前学習して頂くことが求められます。
またゼミでの報告に先立ち、図書館一階のグループ学習室で全員で議論して報告して下さい。

【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています】
成績評価の方法・基準  授業の事前準備をしっかりやってきたか50%、授業中の発表・発言のレベルはどうか30%、受講態度20%、以上を総合評価して判定します。
テキスト  中野貞一郎『民事裁判入門』(有斐閣、第3版補訂版、2012年)を使用する。
参考文献  各テーマ毎に、関連する判例や論文を参照して下さい。
主な関連科目  実体法の科目。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業の後、または日時を事前に決めて研究室で対応します。時間があれば、予約なしのフリーでも研究室で対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) 2007~2016 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA20804 2017~2017 3・4