授業コード 30005100 クラス
科目名 韓国・朝鮮研究 単位数 2
担当者 奥薗 秀樹 履修期 後期夏季集中
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 東アジア国際秩序と朝鮮半島をめぐる対立構造
授業の概要  朝鮮半島では,東西冷戦が終りを告げて四半世紀以上が経過した今日においても,依然として南北の「分断」は解消されず,北朝鮮の核問題等をめぐって,不安定さと不透明さの拭えない緊張状態が続いている。そうした状況を理解する為には,朝鮮半島の対立構造がどのようにして形成され,定着し,変容していったのか。その特徴やそれが抱える問題点について理解しておく必要がある。
 本授業では,まず,第二次世界大戦後,①朝鮮半島の南北に二つの政権が成立するまでのプロセスと,②南北当事者間で勃発した戦いに国連や周辺諸国が介入していく朝鮮戦争のプロセスを歴史的に検証していくことで,そこにどのような対立構造が形成されていったのかについて考える。そのうえで,③冷戦期の厳しい対立から,④冷戦の終焉,⑤ポスト冷戦期へと至る過程において,南北関係と朝鮮半島をめぐる国際関係がどう変化し,対立構造がどのように変容していったのかについて検討してみる。そして,中国の台頭に伴う東アジア国際秩序の地殻変動と,それを受けての米国,日本,韓国,北朝鮮のそれぞれの立場からの模索が,今後の朝鮮半島と東アジアに何をもたらすのかについて展望してみることとする。
学習の到達目標  第二次世界大戦後の朝鮮半島を,南北の当事者と朝鮮半島をとりまく国際関係の二つの文脈の中で捉える基本的視座を修得し,変動する東アジアと朝鮮半島情勢を複眼的に理解する目を養う。
授業計画 第1回 ガイダンス―講義概要の説明と諸注意
第2回 「分断国家」とは
第3回 対立構造の形成―「解放」から分裂へ〈①政治勢力間の主導権争い〉
第4回 対立構造の形成―「解放」から分裂へ〈②大国の思惑〉
第5回 対立構造の形成―「解放」から分裂へ〈③南北分裂〉
第6回 対立構造の完成―朝鮮戦争〈①民族解放戦争〉
第7回 対立構造の完成―朝鮮戦争〈②国際戦争〉
第8回 対立構造の完成―朝鮮戦争〈③朝鮮戦争がもたらしたもの〉
第9回 対立構造の定着―冷戦期〈①南北当事者間の文脈〉
第10回 対立構造の定着―冷戦期〈②国際的文脈〉
第11回 対立構造の動揺と変容―冷戦の終焉とポスト冷戦〈①韓国・北朝鮮の視点から〉
第12回 対立構造の動揺と変容―冷戦の終焉とポスト冷戦〈②周辺諸国の視点から〉
第13回 対立構造の動揺と変容―冷戦の終焉とポスト冷戦〈③「北朝鮮問題」〉
第14回 東アジア国際秩序の模索と朝鮮半島〈①中国の台頭と米国のアジア回帰〉
第15回 東アジア国際秩序の模索と朝鮮半島〈②中国の台頭と日本・韓国・北朝鮮〉
授業外学習の課題  新聞,テレビをはじめとするメディア報道やインターネット等のツールを利用して,変動する国際情勢,とりわけ米国や中国を軸とした東アジアと,朝鮮半島をとりまく国際関係の動向に常に関心を持ちつつ授業に臨んでもらいたい。
履修上の注意事項  受講者には,戦後国際政治史に関する最低限の基礎知識を修得しておくことが望まれる。国際政治学や国際関係論等の基礎科目の履修を勧奨するが,そうした科目の聴講が難しい場合は,図書館等で関連書籍にあたったうえで授業に参加してもらいたい。

【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています。】
成績評価の方法・基準  授業に取り組む姿勢30%,試験70%により総合的に評価する。
テキスト  特に指定しないが,参考資料等については随時配布する。
参考文献  推薦書等を含めて,授業の中で適宜紹介していく。
主な関連科目  国際政治学や国際関係論等の概論科目,アジアと中国に関する授業科目,米国外交に関する授業科目等。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 授業中の質問を歓迎する。授業終了後には,教室や非常勤講師控室にて最大限対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部国際政治学科(D群) 2007~2016 2・3・4