授業コード 30004700 クラス
科目名 カナダ研究 単位数 2
担当者 古地 順一郎 履修期 後期夏季集中
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 カナダ政治 Canadian Politics
授業の概要  本講義では、カナダ政治の基本を学びつつ、カナダという国家と社会に関する理解を深めることを目的とする。より具体的には、同国の政治・社会の特徴、政治制度、政治上重要な問題を扱う。日本では、カナダが米国と同じような国だと思われていることが多いが、国の成り立ちから、民主主義の考え方、政治制度、社会のあり方まで異なっている部分も多い。本講義では、政治学概論、比較政治学などの講義で学んだ概念や理論を通じてカナダ政治を読み解き、その特殊性と普遍性を明らかにしていく。
 カナダについて学ぶことは、北米大陸に対するより包括的な理解を可能にしてくれるのみならず、日本の政治や社会のあり方を考える際にも興味深い材料を提供してくれる。
 また、カナダで唯一フランス語系住民が多数を占めているケベック州のモントリオール市と広島市が姉妹都市であることから、ケベック州の政治と社会についても触れる。
学習の到達目標 1.カナダの政治と社会に関する基礎的な知識を得ることができる。
2.カナダ政治の特徴を、他国との比較の文脈で理解することができる。
3.カナダの政治や社会を分析する際の基本的な視座を得ることができる。
授業計画 第1回 オリエンテーション:カナダとはどんな国か?
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第1-7章、第14-16章
第2回 カナダ政治の枠組み:立憲君主制、議院内閣制、連邦制
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第34章、岩崎『カナダ現代政治』序章、日本カナダ学会編『はじめて出会うカナダ』第8章、加藤『カナダ連邦政治』第1-2章
第3回 カナダ憲法の特色
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第36章、コラム11、齋藤『カナダ憲法』(p.2-23、解説の部分)
第4回 立法:責任政府、連邦議会(上院、下院)
【予習文献】山田「カナダの議会制度」
第5回 行政:君主、内閣、政官関係、行政機関
【予習文献】岡田「カナダ政治における連邦総督の地位」、ポグントケ・ウェブ『民主政治はなぜ「大統領制化」するのか』第9章(カナダ)
第6回 司法:司法制度、司法と政治の関係
【予習文献】佐々木「カナダにおける裁判所と立法府の対話」
第7回 連邦制度、市町村制度
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第35章、第50-54章、第56章、高木「カナダ連邦制における連邦・州政府間関係」、岩崎『カナダ現代政治』第3章
第8回 政党、選挙
【予習文献】加藤『カナダ連邦政治』第5-6章
第9回 国家と社会の関係、利益団体、社会運動
【予習文献】柳原「カナダにおける社会的シチズンシップの政治」
第10回 カナダ社会の多様性(1):多民族国家
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第8-9章、第24章、柳原「マルチナショナリズムとカナダ連邦制」
第11回 カナダ社会の多様性(2):多文化国家
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第10-13章、新川「カナダ多文化主義と国民国家」
第12回 カナダ社会の多様性(3):女性、LGBT
【予習文献】石川「リベラルではない文化への介入」、河北「カナダ憲法における平等権と性的指向問題の連関性」
第13回 ケベックとは何か?
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第37章、小畑・竹中『ケベックを知るための54章』第1-6章
第14回 ケベック政治の特色
【予習文献】『ケベックを知るための54章』第8-10章、第14章
第15回 カナダの外交、日加関係
【予習文献】『現代カナダを知るための57章』第38-42章、第44章、第48章、第55章
授業外学習の課題 ■予習文献の要約■
各回の予習文献で重要と思われる内容を800字~1,000字でまとめる。各回の授業後に提出。
履修上の注意事項 1.各回講義の前半は予習文献に関するクラス・ディスカッションを行うため、必ず、予習文献を読んで、重要だと思われる内容をまとめた要約を作成しておくこと。15回分の要約(合計で12,000字~15,000字)を作成する必要があるため、受講する予定の学生は、前期のうちから文献を読んで計画的に作成しておくことを強く勧める。

2.テキスト以外の課題文献については、大学図書館に所蔵されているか、インターネットを通じて入手できる。書誌情報については、添付の課題文献リストを参照。
成績評価の方法・基準 1.予習文献の要約(4%×15回=60%):各回の講義内容に関する予習文献を読み、重要だと思われる内容を800字~1,000字でまとめる。各回要約の評価基準:一貫性・明瞭性(25%)、内容の理解度(60%)、誤字・脱字(15%)
2.定期試験(25%):講義及び予習文献の内容から出題。
3.授業への貢献度(15%):受講態度、授業中の発言を基に評価。
テキスト 飯野正子・竹中豊(編著)『現代カナダを知るための57章』明石書店、2012年、2,000円+税、ISBN978-4-7503-3307-6。
参考文献 ●本学図書館にはカナダ・ケベック関連の書籍が多く所蔵されているので、適宜参照すると良い。

●カナダ研究関連の主な日本語雑誌は以下のとおり(本学図書館に所蔵分のみ)。
日本カナダ学会『カナダ研究年報』
上智大学アメリカ・カナダ研究所『アメリカ・カナダ研究』

●英語雑誌についても本学図書館からオンラインでアクセスできるものがあるので、適宜参考にすると良い。例えば、
The American Review of Canadian Studies
British Journal of Canadian Studies
Canadian Ethnic Studies
Canadian Journal of Political Science
Canadian Political Science Review
Canadian Review of Sociologyなど。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業後、いつでも質問・相談に応じます。
添付ファイル 課題文献リスト.pdf 説明 予習文献のリストです。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部国際政治学科(D群) 2007~2016 2・3・4