授業コード 20097900 クラス
科目名 コア心理学講義B(発達臨床心理学) 単位数 2
担当者 黒田 美保 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 発達障害の基本を学ぶ(Basic Understanding of the Developmental Disorders)
授業の概要 本講義では発達障害の基本について学び、発達障害の人たちの心理的な問題を理解できるようになってほしいと考える。この目標を達成するために、まず、定型発達について学ぶ。その後、発達障害のある子どもや成人の心理的支援を実践していくための基本的知識を獲得できるようにすすめていく。具体的には、発達障害について、自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症を中心に、その特性を講義する。発達障害の原因は脳機能障害にあり、その行動を理解するために必要な生物学的要因、認知的要因を解説する。
学習の到達目標 定型発達の発達についての知識を確認し、特にその対人コミュニケーションの発達について確実な知識を身に着ける。その後、発達障害の基本知識を習得する。
授業計画 第1回 ガイダンスとして、定型発達の発達と発達障害との関係について考える。
第2回 胎児期・新生児期:人間の発達は胎児期から始まっている。また、新生児の能力が解明されてきている。最新の知見に基づいて、胎児期・新生児期について学ぶ。
第3回 乳児期:新生児期から乳児期にかけての研究が現在非常に盛んである。その最新の知見に基づき、特に、人間関係の基盤となる共同注意について学ぶ。
第4回 幼児期前期:言語能力と歩行能力によって大きく世界が広がる幼児期前期について、その社会性の発達に注目して学ぶ。
第5回 幼児期後期:乳児期・幼児期前期の人間関係が母子関係を中心としたものであるのに対し、幼児期後期は小集団という社会での活動が始まる。集団の中での社会性の発達に注目して学ぶ。
第6回 児童期:学校という社会が中心となる児童期について、その発達の特徴と生じやすい問題について学ぶ。
第7回 青年期・成人期:青年期の課題であるアイデンティティの確立や成人期の特徴について学ぶ。
第8回 老年期:発達心理学における老年期の特徴と問題について学ぶ。
第9回 発達障害とはなにか?:今まで学んできた人間の発達に基づきながら、発達障害とはなにかについて考える。
第10回 知的発達症の定義と特徴を学ぶ(第9回までの生涯発達についての小テストを行う)
第11回 自閉スペクトラム症の定義と特徴を学ぶ
第12回 注意欠如・多動症の定義と特徴を学ぶ
第13回 限局性学習症の定義と特徴を学ぶ
第14回 合理的配慮:現在の社会的な側面からの障害の考え方について学ぶと同時に、発達障害者支援法に基づく合理的配慮について考える
第15回 生涯発達についてまとめると同時に、その時間軸のなかで発達障害について捉えなおす。
授業外学習の課題 授業内で、復習ポイントと次回への準備について触れ、予習・復習30分程度を必要とする。また、授業前に、テキストの該当する章を読んでおくこと。小レポートの提出を求めるので、自分なりに発達や発達障害について考えたり、調べること。
履修上の注意事項 発達心理学や生涯発達をすでに履修した者は、それを復習したうえで履修することが望ましい。また、授業前に、発達心理学関連の書籍を読んでおくこと。また、日常生活の中で子どもの支援に関して関心を持ち、自己の体験と講義内容とを関連づけて思考を深めるようにしていくこと。
成績評価の方法・基準 中間試験(30%)、期末試験(40%)、小レポート(20%)、リアクションペーパーの内容および授業への参加態度(10%)によって総合的に評価する。
テキスト 前半の生涯発達のテキストとして、「(やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ よくわかる発達心理学 第2版」を用いる。後半は配布資料。全回資料を配布する。
参考文献 ・太田昌孝著. 発達障害児の心と行動.  放送大学教材
・森則夫ら著. 臨床家のためのDSM-5虎の巻. 日本評論社
・森則夫ら著. DSM-5対応神経発達障害のすべて.日本評論社
主な関連科目 アドバンスト心理学講義A(障がい(児)心理学)
障がい者(児)心理学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
週1回の研究室の訪問日(オフィスアワー)を決めており,その時間に自由に質問や相談に来てもらえるようにしている。また,授業後の時間も空いていれば,質問に応じる。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(自専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(他専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(他専攻科目) 2011~2015 2・3・4