授業コード 20021952 クラス 52
科目名 ヒロシマ文化論Ⅱ 単位数 2
担当者 後藤 研一 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 広島城を通して都市広島の変遷を考える
授業の概要  人口118万の政令指定都市広島は、太田川デルタに築かれた城下町から発展しました。瀬戸内海の穏やかな気候・風土に恵まれ、広島都市圏には製造業・流通業を柱に多くの事業所が立地し、海陸交通の重要な結節点・支店都市として活況を呈しています。
 広島の歴史については、これまで歴史学(文献史学・民俗学・考古学)の多様な角度から研究が行われています。その豊かな研究成果は、刊行物や講座などを通して私たちの今日と将来への指針ともなっています。
 しかし残念ながら、近年「広島都市圏の若い人たちは総じて『広島』をあまり知っていない」という声を聞きます。その背景には、若い人が「あれっ? あんなことあったの」「へぇー、そうだったのか」と思うような歴史情報がしっかり提供されていない状況があると思います。言い換えれば、若い人たちが広島の歴史情報に接する機会が少ないと考えられます。
 ヒロシマ文化論Ⅱは、都市広島の歴史を考える素材として身近な広島城を取り上げ、広島城の盛衰を通して都市広島の歩みを探ります。これまで広島城にあまり関心のなかった人も、意外な歴史情報を通して興味がわき、それが「広島」の歴史・文化への関心につながるかもしれません。
 歴史の奥深さを考えるには一面的な知識では足りません。多様な歴史情報と偏らない視点が大切であることを知ってもらい、若い皆さんの学問的好奇心を刺激したいと思います。
学習の到達目標  広島市の中心に位置する広島城を通して、①広島の歴史に関心をもつ、②広島城に関心をもつ、③歴史学の面白さと奥深さを理解する、④身近な歴史素材を通して歴史を考察する楽しさを実感する、⑤自分から進んで遺跡や文化施設に行って考えてみる-が到達目標です。
授業計画 第1回 ※後期授業に関するガイダンス(10分ていど)
日本の城の歴史について
第2回 広島城の歴史と今日までの画期について
第3回 広島城下町形成期の問題(上)城地選定と「島普請」説について
第4回 広島城下町形成期の問題(下)金箔瓦の使用について
第5回 福島期の広島城下町-胡子神社の移動
第6回 浅野期の広島城下町文化-金属工芸品「銅蟲(どうちゅう)」の盛衰
第7回 広島城跡の発掘からカキ食・カキ船文化を考える
第8回 江戸時代までの広島湾岸交通について 
※中間の小テスト(約30分間、授業資料必携でその他の資料も持ち込み自由、選択式・〇×式で記述は求めない)
第9回 明治維新期の廃城令と広島鎮台設置
第10回 広島大本営と軍用水道の建設
第11回 城堀の埋め立てと路面電車軌道の敷設(上)
第12回 城堀の埋め立てと路面電車軌道の敷設(下)
第13回 広島城跡での戦後2つの博覧会の意味
第14回 堀水浄化-忘れられた大プロジェクト事業
第15回 復元天守の耐用年数~どうなる広島城天守
授業外学習の課題  広島市街地の中心部にある史跡広島城跡(内堀から内側)はぜひ見学してください。天守は城下町の時代が勉強できる博物館になっています。広島市郷土資料館(南区)にも広島の歴史を語る貴重な民俗資料や写真などが展示されています。広島市内で開かれる歴史講演会・展示会にも積極的に参加を。
履修上の注意事項  大学の勉強は要領よく楽をしてやるものではなく、自分の中の疑問との「格闘技」です。私の授業では年代や知識の丸暗記は不要です。歴史情報は覚えるものではなく、必要な情報を使って筋道立てて論理的・客観的に考えるものです。探究心をもって学習することで歴史情報を深め、血肉化し、自由自在に使えるようにしてください。歴史が苦手な人も授業を聞いたらけっこう好きになるかもしれません。

【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています。】

【この科目は、グローバルコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています。※ただし、一部の学部・学科では配当されていない場合があります。】
成績評価の方法・基準 後期末にレポート提出65%、受講態度35%(中間小テストを含む)を目安に総合的に評価します。
テキスト  ペーパー資料数枚を毎回作成して授業開始前に配布します(早めに教室に入ってください)。補助資料として、各種文献、地図、写真、図録、遺跡発掘説明会資料、新聞記事などのコピーを随時併用します。
参考文献  「広島県の歴史」(岸田裕之編、山川出版社)▽「広島県史」各編(内容はやや難しい)▽「図説広島市史」(広島市)▽「図説広島市の歴史」(郷土出版社)▽「城のつくり方図典」(三浦正幸著、小学館)▽広島城発行の各種図録-など。その他は随時紹介します。
主な関連科目  歴史や文化を理解するためには、文系・理系を問わず幅広い学問分野の手助けが濃淡を問わず必要です。たとえば城郭の歴史を理解するには、戦国史や近世史だけでなく、建築史・土木技術・地理学・窯業史などの知識も必要です。そのことには授業の中で随時触れます。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問や相談には授業終了時に応じます。積極的に声をかけてください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(人間関係学科科目) 2007~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(人間関係学科科目) 2011~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(人間関係学科科目) FHHS21105 2017~2017 1・2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(人間関係学科科目) 2007~2015 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15104 2017~2017 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) 2007~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) FHEN21103 2017~2017 1・2・3・4