授業コード 20021801 クラス 01
科目名 ヒロシマ文化論Ⅰ 単位数 2
担当者 後藤 研一 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 世界遺産の島・観光の島 宮島を考える
授業の概要  ユネスコの世界遺産(文化遺産・自然遺産・複合遺産)は2016年7月現在で1052件が登録されています。日本には20件(文化遺産16・自然遺産4)あり、うち2件(いずれも文化遺産)は広島県内にある嚴島神社(廿日市市宮島町)と原爆ドーム(広島市中区)です。
 世界遺産は地域の知名度を高め観光面でも高い関心を集めていますが、遺産登録の経緯や遺産そのものの歴史、保存・継承の営み、遺産のある地域コミュニティーの課題は残念ながら見過ごされがちです。
 ヒロシマ文化論Ⅰは、広島と近郊にある世界遺産2件のうち、世界的に珍しい海上社殿である嚴島神社と「神の島」宮島の社会に焦点を当てます。宮島の歴史を学ぶことは、城下町から発展した都市広島の歴史・文化を考えるうえでも大きな手掛かりになります。
 嚴島神社や宮島を通して、日本の文化財保護のあり方、世界遺産登録の大きな目的である「保存と継承」、世界遺産を支える地域コミュニティーの在り方について多角的に考えたいと思います。
学習の到達目標  嚴島神社と宮島について、①歴史的価値がどこにあるのか理解する、②保存・継承の特徴とその重要性を理解する、③地域コミュニティーの重要性を知る、④宮島と広島の関係を知る、⑤家族・友人・知人(外国人を含む)に対し自分で少しでも説明できるようになる-が到達目標です。
授業計画 第1回 ※前期授業に関するガイダンス(10分程度)
プロローグ・宮島が直面している課題~人口減少と高齢化・空き家の増加・観光客の現状など
第2回 文化財保護の歴史と宮島(上)~昭和戦前期まで
第3回 文化財保護の歴史と宮島(下)~昭和戦後期に誕生した文化財保護法について
第4回 「法の要塞」宮島~宮島における文化財保護法などの法的規制について
第5回 宮島の街並みと重要伝統的建造物群保存地区の選定について
第6回 世界遺産条約の歴史(上)~国際社会は文化財保存をどう考えてきたのか
第7回 世界遺産条約の歴史(下)~日本の条約批准・嚴島神社の登録・遺産登録の現状など
第8回 世界遺産としての嚴島神社の特色
※中間の小テスト(約30分、授業資料は必携・その他の資料も持ち込み自由、○×式・選択式で記述は求めない)
第9回 宮島における神仏混合~平安末期から江戸末期まで
第10回 宮島における神仏分離~激動の明治維新期を中心に
第11回 宮島はどのようにして観光地になったのか~旅の大衆化・日本三景誕生・厳島公園の設置
第12回 宮島ホテル広島県物産陳列館(原爆ドーム)の誕生~宮島と広島で活躍した建築家ヤン・レツル
第13回 土石流と闘う宮島(上)~戦国末期・江戸期
第14回 土石流と闘う宮島(下)~昭和戦後期・平成期
第15回 宮島などの森林と寺社のクスノキ用材・檜皮(ひわだ)確保について
授業外学習の課題  嚴島神社や宮島は知名度は高いのですが、実は嚴島神社に行ったことがない、あるいは修学旅行で見ただけで大鳥居やシカ、もみじ饅頭ぐらいしか印象がないという人が多いようです。
 歴史の勉強では、じっと待っていては何も得られません。まず興味や疑問や課題をもって現地に出かけて自分の目で見る、関連する本を読む、よく知っている人の話を聞くことが大切です。そうやって得た歴史情報を使って考えることが必要です。
 歴史情報の宝庫である宮島は四季折々に私たちの目を楽しませてくれます。前期授業の期間にぜひ一度行って見てください。
履修上の注意事項  大学での勉強は要領よく楽をしてやるものではなく、自分の中の疑問との「格闘技」です。私の授業では年代や知識の丸暗記は不要です。歴史の勉強は年号や事象を単に覚えるものではなく、必要な情報を使って筋道立てて論理的・客観的に考えるものです。探究心をもって学習することで歴史情報を自分で深め、血肉化し、自由自在に使えるようにしてください。歴史が苦手な人も授業を聞いたらけっこう好きになるかもしれません。

【この科目は、地域イノベーションコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています。】

【この科目は、グローバルコース(2014年度以降生)対象科目にもなっています。※ただし、一部の学部・学科では配当されていない場合があります。】
成績評価の方法・基準 前期末にレポート提出65%、受講態度35%(授業内の中間小テストを含む)を目安に総合的に評価します。
テキスト  ペーパー資料数枚を毎回作成して授業開始前に配布します(早めに教室に入ってください)。補助資料として、各種文献、行政資料、地図、写真、図録、新聞記事などを随時併用します。
参考文献  「広島県の歴史」(岸田裕之編、山川出版社)▽「広島県史」各編▽「宮島町史」(発行は3冊のみ)▽「図説広島市史」▽「世界遺産ガイド(世界遺産シリーズ)」各編(世界遺産総合研究所)▽文化庁「文化遺産オンライン」など。その他は授業の中で適宜紹介します。
主な関連科目  歴史や文化を理解していくには、文系・理系を問わず幅広い学問分野の手助けが必要です。たとえば神社の歴史を理解するには、宗教史だけでなく、建築史・土木技術・植物・気象などの簡単な知識も必要です。その点は授業の中で随時説明します。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問や相談には授業終了時や休憩時に応じます。恥ずかしがらず積極的に声をかけてください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(人間関係学科科目) 2007~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(人間関係学科科目) 2011~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(人間関係学科科目) FHHS21104 2017~2017 1・2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(人間関係学科科目) 2007~2015 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15103 2017~2017 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) 2007~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) FHEN11103 2017~2017 1・2・3・4