授業コード 10031200 クラス
科目名 C群特殊講義(応用ファイナンス論) 単位数 2
担当者 中井 教雄 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ファイナンスの応用理論
授業の概要  ファイナンス分野は、個別企業の財務関連分野、資本市場に関する分野、および個別金融商品、金融取引手法に関する分野に分類することができる。個々の企業財務に関連するファイナンス科目としては「コーポレートファイナンス」が、個別の金融商品、金融取引手法のうち特にファイナンス工学に関する科目については「金融工学」がそれぞれカバーすることになる。
 「応用ファイナンス論」はこれら2つの科目の内容が融合された分野・理論を取り扱い、資本市場に関する理論的知識とその妥当性について検討する。具体的には、金融資産の投資行動に関わる基本的な理論としてのポートフォリオ理論を理解した上で、その理論的根拠とされている様々な前提について現実妥当性を検討するというプロセスで進める。
 市場が十分に成熟している状況の中で、情報が十分に行き渡る世界では、市場取引から生じる利益には大きなものは期待できないかもしれない。ただ、現実の市場には様々な制約・慣習が存在しており、これらを正しく認識し、投資の基本的な知識を習得することで、一定の期待収益がもたらされる可能性が出てくる。ここで重要なのは、これらの議論が人々の情報に対する反応に関する重要な仮定の下で成立しているということである。先のリーマンショックにみられるような市場取引の大変動をどのように解釈することができるか、現実の市場取引に照らして考えることとする。
 本講義は,最近の金融危機に伴う市場動向等現実の資本市場の姿を見定めるという視点で展開したいと考えているので、履修者には、取り上げる様々なテーマについて、自らの問題として取り組むことを期待する。履修者の具体的な問題意識を可能な範囲で取り入れることを想定しているので、履修者数、履修者の問題意識によって下記のスケジュールを一部変更することがある。このため、講義初回で全体の講義スケジュール並びに講義の進め方について改めて説明する時間を設ける予定である。
学習の到達目標 ファイナンス理論の応用を理解することにより、現実的な経済動向の背景に何が生じ、今後どのようになるかを判断できるようにする。
授業計画 第1回 ファイナンスと金融システム
第2回 金融機関論(1):銀行
第3回 金融機関論(2):証券会社
第4回 金融機関論(3):保険会社
第5回 証券投資(1):リターンとリスクの評価
第6回 証券投資(2):ポートフォリオによる分散投資
第7回 証券投資(3):資本資産評価モデル(CAPM)
第8回 証券投資(4):効率的市場仮説
第9回 企業価値評価および資本コスト
第10回 企業の最適資本構成
第11回 企業の配当政策および自社株取得の影響
第12回 市場型間接金融(1):証券化
第13回 市場型間接金融(2):証券化の応用
第14回 市場型間接金融(3):証券化の諸問題
第15回 ファイナンスとリスクマネジメント
授業外学習の課題 講義で紹介した金融の考え方や仮説が現実の金融市場や経済でどのように応用されているのかについて、新聞やニュース等で確認すること。
履修上の注意事項 本講義ではレジュメを配布して授業を行う。そのため、予習よりも復習を重点的に行うことを奨励する。
成績評価の方法・基準 ・ 期末筆記試験(70%):ファイナンス理論の基礎と応用を理解しているのかについて確認・評価する。
・ 中間レポート試験(20%):問題の捉え方、分析手法の的確性、主張の論理性および説得性を重視して評価する。
・ 平常点(10%):講義中に出席調査や質疑応答を実施し、評価の対象とする。
※ これら3つの成績評価のいずれについても、一定水準を超えることを条件とする(上記評価3項目のいずれかがゼロ評価であった場合、合格点は得られない)。
テキスト 講義時に指示する。
参考文献 大村敬一『入門ファイナンス論 ―入門から応用まで―』(有斐閣ブックス,2010年)
主な関連科目 証券市場論・金融システム論・金融政策論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問等の相談については、講義時間の前後で可能な限り受け付ける。時間内に受付または回答できなかった相談については、メール等で対応する。その中で、特に頻繁に受けた質問または重要な質問については、以降の講義で解説する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(C群) 2011~2016 3・4
商学部経営学科(C群) 2011~2016 3・4