授業コード 10011200 クラス
科目名 商業論 単位数 2
担当者 柏木 信一 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 売買商業者(卸・小売商業)の経済理論
授業の概要  商業論は店舗の経営に関連する知識や商業の紹介や販売技術の提示ではなく、理論的抽象的方法によって「財の社会的循環関係」や市場の中でも「財市場構造」の解明を目的とするかなりアカデミック(高度に学術的)な領域です。なお、講義で登場する「中間商人介在」や「卸・小売理論」に関する学説は柏木の独創的提示ではなく、「通説」又は「多数説」です。それゆえ、流通・マーケティングに関連する大学院への進学希望者は知っておきたい事項です(詳細は、テキスト②を読んでください)。

 ちなみに、他大学では商業論と流通論ではなく、流通論と流通システム論、流通論と流通政策論、流通経済論と流通業態論、流通市場論と流通経営論、等の形での開講形態になりつつあります。商業の理論、流通システムに関心のある方は、できれば本科目と並行して流通論、流通政策論も併せて履修することを推奨します。
学習の到達目標 ※なぜ中間商人(本講義では卸・小売商)が存在するのか、その意義はどの点にあるかを考える基礎解析力を身につける
※特に重要な理論
 ○流通時間と流通費用(供給側の場合と消費生活側の場合の両方)
 ○流通の人的機能(債権・物権という権利変動関連)・物的機能(物と情報の流れ関連)、取引流・物流・情報流
 ○在庫三悪
 ○延期・投機の理論
授業計画 第1回 ※計画はあくまで予定です。諸事情により変動もあります。

基礎概念の整理
 -市場、商と商業の違い、商業(広義と狭義)、商人とは何か、流通とは何か、卸売商と小売商、…etc.-
第2回 商業と流通
 -1989日米構造協議(SII)で言われた日本型流通システムの問題点を考える-
第3回 流通時間と流通費用の理論、及び消費者費用の概念
 -流通費用の意義、消費者にかかる負担とその軽減-
第4回 経済全体における商業、流通機能と商業(1)
 -生産と消費の分離、分業化社会の進展と商業の分化…etc.-
第5回 経済全体における商業、流通機能と商業(2)
 -消費生活と商業、商業者介在のメリットはどの点にあるか?-
第6回 小売商の分析
 -小売段階の零細過多性、最適な店舗数とは?-
第7回 卸売商の分析
 -卸段階の多段階性、何段階の流通が望ましい?-
第8回 問屋無用論、新問屋無用論について
 -林周二理論と佐藤肇理論、自前の物流拠点同士の取引-
第9回 在庫三悪と延期-投機の理論(1)
 -時間軸(タイミングが、事前見込なのか実需近くなのか?)-
第10回 在庫三悪と延期-投機の理論(2)
 -空間軸(在庫位置が、川上寄りなのか川下寄りなのか?)-
第11回 生産者-商業者間関係(1)
 -マーケティング登場(米国では1920年代)以前、自由独立的関係-
第12回 生産者-商業者間関係(2)
 -マーケティング登場以後、商業介入とパワー関係、信頼関係-
第13回 生産者-商業者間関係(3)
 -日本における2000年代以後の取引関係観、システム観、在庫観の変化-
第14回 ケース学習 1 -(仮)日本における革新的小売業態:百貨店、スーパー、コンビニ、eコマース-
第15回 ケース学習 2 -(仮)物流面の問題-
授業外学習の課題 ★テキストと配付資料・講義メモをフル稼働させてください。
履修上の注意事項 ※2冊のテキストを第1回目の講義から持参してください。
※テキストがなければ、講義理解は100%不能です。
※板書の有無にかかわらず、講義中は必ず手書きでメモを取ること。


★この講義は積み上げ式で毎回が集中勝負です。単位取得が目的の人、自主休講の多い方には100%向きません。
★スマホ、ケータイ、電子機器の使用は一切禁止です。講義前に全て切ること。メモ替わりの使用・撮影も不可。
★大人としての人間性とTPOを持ち合わせていることを当然の前提とします。講義室をサロンや談話室と勘違いしないで下さい。そんな方は、真剣に学ぶ人の権利と私の業務を妨害しています。悪質な場合、有無を言わさずレッドカード(即失格)を出します。昨年度の不合格率=18%。
成績評価の方法・基準 ※教育効果を高めるため、80人を超過する場合は抽選及び座席指定を行うことがあります。
※試験の成績(100%)を基準に判定します。
 試験は、難しいので講義での集中と基礎学力が必要です(大学である以上当然)。

※成績評価ガイドラインに基づき、履修者(X除く)のうち、AAは5%以内、Aは25%以内とします。
テキスト ①柏木信一『21世紀の商学原論-経済、商、法の3極思考』晃洋書房
 (昨年の商学概論又は商品政策論を受講した方は、その時のテキストと同じです)。

②高嶋克義『現代商業学(新版)』有斐閣アルマ
参考文献 田村正紀『流通原理』千倉書房
林周二『流通革命』中公新書
佐藤肇『日本の流通機構』有斐閣大学叢書
鈴木武『流通経済論』同文館
石原武政『商業組織の内部編成』千倉書房
主な関連科目 商学概論、流通論、流通政策論、マーケティング論、地域商業論、小売形態論など
また、流通・マーケティングに関する日本の大学院に進学する者。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
○講義終了前後5分を質問の時間に充てます。休憩時間も対応します。

○また、メールでも対応します。アドレス:sk_question@yahoo.co.jp
URLリンク 経済産業省 商業統計のHP
URLリンク 柏木信一研究室のHP

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(B群) 2007~2016 2・3・4
商学部経営学科(E群) 2011~2016 2・3・4